【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説

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【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説
  • 公立校がいいのか私立校がいいのか?
  • 大学進学が本当にいいのか?
  • 自分の子に合った進路は本当にこれなのか?

日本人の小学校の就学率は100%。中学校は約99%。 不登校という言葉もちらほら聞きますが、それでも日本人のほぼ全員が義務教育課程は就学しています。
そして、高等学校への進学率は、令和2年時点で、98.8%と高水準を保っています。

そして、2022年の大学進学率は、56.6%となっています。 日本人の2人に1人は大学に進学していることになります。

しかし、高等学校や大学だけが進学ルートではありません。 今は、学校も多様化しており、学生の学力や性格、興味関心などの様々な観点から、自分にあった学校を選べるチャンスが増えつつあります。

そこでこの記事では、日本の学校の系統について、できる限りわかりやすく解説していきます。


【日本の学校体系①】変化し続ける学校体系。教育段階や設置者など学校を見つめ直す視点について解説。

【日本の学校体系②】一条校とはどんな学校か。学校の仕組みや設立背景など9つの学校の仕組みを解説。

【日本の学校体系③】一条校以外の学校(専修学校、各種学校、無認可校)について解説。


1.学校教育の段階

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説
日本の学校教育は、次の教育段階から成り立っています。

・就学前教育  : 幼稚園や保育園段階で行われる教育

・初等教育   : 小学校段階で行われる教育

・前期中等教育 : 中学校段階で行われる教育

・後期中等教育 : 高等学校段階で行われる教育

・高等教育   : 大学段階で行われる教育





2.学校の分類

法的分類

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説
学校教育法では、学校は以下のように分類されてます。

・一条校 (第1条に規定)

・専修学校(第124条に規定)

・各種学校(第134条に規定)

・無認可校(法的な根拠を持たない教育施設)



一条校

一条校(いちじょうこう)とは、学校教育法の第1条に掲げられている教育施設の種類およびその教育施設の通称です。 いわゆる一般的に「学校」と称されるものとなります。 一条校の教育課程は、文部科学省が「教育課程の基準」として公示する学習指導要領に基づいて定められます。

※学習指導要領の教育課程については、【2020年から実施の学習指導要領】総則と各教科について解説でも解説しております。

第一章 総則

第一条

この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。



専修学校

「一条校」には当てはまらないけど、法的根拠のもとにある学校の一つに、「専修学校」が規定されています。 専修学校は、職業に関連する実践的な職業教育、専門的な技術教育、生活に必要な能力や教養の向上をはかるための学校です。

第十一章 専修学校

第百二十四条

第一条に掲げるもの以外の教育施設で、職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ることを目的として次の各号に該当する組織的な教育を行うもの 〜省略〜 は、専修学校とする。



各種学校

「一条校」「専修学校」のどちらにも当てはまらないけど、法的根拠のもとにある学校として、「各種学校」が規定されています。
各種学校として挙げられるものには、インターナショナルスクールや、日本語教育を行う日本語学校、自動車教習所、理容学校、料理学校、英会話学校、予備校などが挙げられます。一部の大学受験予備校では、専修学校の一般課程として許可を受けている場合もあります。

第十二章 雑則

第百三十四条

第一条に掲げるもの以外のもので、学校教育に類する教育を行うもの(当該教育を行うにつき他の法律に特別の規定があるもの及び第百二十四条に規定する専修学校の教育を行うものを除く。)は、各種学校とする。



無認可校

「一条校」「専修学校」「各種学校」以外で、何らかの教育を行っている施設は「無認可校」としています。つまり法令に基づかない教育施設のことです。 無認可校は、小規模な教室や学習塾、資格スクールなどに多く見られます。 また、外国人向けの教育施設(インターナショナルスクールなど)やキリスト教の教役者養成施設(神学校、聖書学校など)、外国の法令に基づく大学等の日本にあるキャンパスや分校なども無認可校であることが多いです。
無認可校は、一条校、専修学校、各種学校などで使用されている名称を使用することはできません。

第十二章 雑則

第百三十五条

専修学校、各種学校その他第一条に掲げるもの以外の教育施設は、同条に掲げる学校の名称又は大学院の名称を用いてはならない。




設置者による分類

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説
学校教育法第2条で示す通り、学校は設置者により下記に分類されます。

・国立(設置主体は、国)

・公立(設置主体は、地方公共団体)

・私立(設置主体は、学校法人)


国立

国立は、国がお金を出して運営している学校です。多くが「国立大学附属」となります。 2003年に国立大学法人法が施行されたことで、ほとんどの学校が国の直接運営から国立大学法人の運営にかわりました。 学費は比較的安いです。また、先生の異動もあります。
また、独自の一貫教育を行っている学校も多いです。

公立

公立は、地方公共団体が運営している学校です。都道府県立、市町村立、組合立などがあります。 学費は比較的安いです。また、先生の異動も多いです。

私立

私立は、学校法人が運営している学校です。 学校法人とは、私立学校の設置を目的に設立される法人です。 学校法人は株式会社のように営利を目的とするのではなく、創意工夫してより良い教育を行う「自主性」と、学校教育を実施して社会に貢献する「公共性」を兼ね備えています。
学校法人を設立しようとする者は、寄附行為において、その目的、名称、設置する私立学校の種類、名称等所定の事項を定めた上、文部科学省令でさだめる手続に従い所轄庁の認可を受けなければなりません。 学費は比較的高いです。先生の異動は少ないです。
また、独自の一貫教育を行っている学校も多いです。

第一章 総則

第二条

学校は、国(〜省略〜)、地方公共団体(〜省略〜)及び私立学校法(〜省略〜)第三条に規定する学校法人(以下「学校法人」という。)のみが、これを設置することができる。
② この法律で、国立学校とは、国の設置する学校を、公立学校とは、地方公共団体の設置する学校を、私立学校とは、学校法人の設置する学校をいう。




一貫教育による分類

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一貫教育と一貫校は、概念は似ていますが、実態は異なリます。

一貫教育

学校段階が異なる教育場面でも、教育の継続性や統一性を重視する教育方針やアプローチを指します。 一貫教育では、異なる学校段階でのカリキュラムや教育内容の連携、教育目標の統一、教育手法の一貫性などが重視されます。 生徒が異なる学校段階に進学しても、前の学校で習得した基礎知識やスキルが活かされ、学習の断絶を最小限に抑えることを目指します。

一貫校

一貫校は学校の形態や組織を指しており、一貫教育を実現するための手段の一つです。 生徒が入学してから卒業するまでの学校段階を一貫して提供します。学校の環境や教育方針が一貫しており、生徒の教育過程における連続性と安定性が重視されます。



その他分類

その他にも、教育課程別、専門学科別など、いくつかの切り口で分類できます。



学校系統図

上記で挙げた学校の系統を図にしたものが下記です。
【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説

青の編みかけ部分は義務教育です。
一貫校は、上記系統を組み合わせて一貫教育を実践している学校となります。
※詳しくは、一条校の最後の章「一貫校」を参照ください。

興味深いのは、「学校教育の段階(就学前教育、初等教育、中等教育、高等教育)」が、モンテッソーリ教育の「発達の4段階(幼年期、児童期、思春期、青年期)」と、時期がピッタリ一致していることです。発達の4段階では、心身の成長が、「激しい時期」と「安定している時期」が交互にやってきます。現在の子どもの状態を意識して子どもと向き合い、就学について一緒に考えていけるといいですね。 モンテッソーリ教育の考え方は、STEAM教育とも共通点が多いので、ぜひ取り入れてみてください。

※モンテッソーリ教育については、モンテッソーリ教育を意識しながら習い事を始める方法【英語教育や受験なども】でも解説しております。


次の章からは、「法的な分類」を基準にして、幼稚園から大学まで順を追って説明していきます。




3.一条校

幼稚園

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幼稚園とは

幼稚園は、3歳から小学校入学前までの子供が通う教育機関で、文部科学省が管轄しています。幼稚園教育要領に基づいて運営されており、子どもの心身の発達を支援するために設立された施設です。
幼稚園の目的は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することです。

幼稚園では、遊びを通じて、社会性や協調性などの基礎を培うことができます。また、幼稚園によっては、英語や体操などの習い事もある場合があります。

設置者比較

設置者 国立 公立 私立
設置主体 国、国立大学法人 地方公共団体(都道府県、市、区、町、村)、組合(一部事務組合※) 学校法人、102条園※(宗教法人、公益法人、農協、社会福祉法人、個人)
法的分類 一条校
所管省庁 文部科学省
根拠法令 学校教育法第1条
学年 年少〜年中
入試実施校 多数 少数 多数

学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立幼稚園】
愛媛大学教育学部附属幼稚園
愛媛大学紹介映像~地域から信頼され 愛される大学~【附属学校園編】

【公立幼稚園】
幼稚園京都市立上賀茂幼稚園
京都市立幼稚園紹介ムービー

【私立幼稚園】
学校法人小澤学園国立冨士見台幼稚園
学校法人小澤学園 国立冨士見台幼稚園 | 園紹介 | 東京都国立市


関連法律

第一章 総則

第二十二条

幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。

第二十五条

幼稚園の教育課程その他の保育内容に関する事項は、第二十二条及び第二十三条の規定に従い、文部科学大臣が定める。

第二十六条

幼稚園に入園することのできる者は、満三歳から、小学校就学の始期に達するまでの幼児とする。


附 則

第六条

私立の幼稚園は、第二条第一項の規定にかかわらず、当分の間、学校法人によつて設置されることを要しない。

第1章 総則

第1 幼稚園教育の基本

幼児期における教育は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり,幼稚園教育は,学校教育法第22条に規定する目的を達成するため,幼児期の特性を踏まえ,環境を通して行うものであることを基本とする。





小学校

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小学校とは

小学校は、日本の教育制度において、義務教育の第一段階にあたります。小学校は、6歳から12歳までの児童が通う教育機関で、文部科学省が管轄しています。
小学校では、国語、算数、理科、社会科などの教科があります。また、音楽や体育などの習い事もあります。

設置者比較

設置者 国立 公立 私立
設置主体 国、国立大学法人 地方公共団体(市、区、町、村)、組合(一部事務組合※)、公立大学法人 学校法人、宗教法人、財団法人、公益法人、個人
法的分類 一条校
所管省庁 文部科学省
根拠法令 学校教育法第1条
学年 小1〜小6
入試実施校 全て ほぼ無し ほぼ全て

学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立小学校】
東京学芸大学附属小金井小学校
諸外国の支援実践から追求するインクルーシブ教育

【公立小学校】
つくばみらい市立陽光台小学校
つくばみらい市立 陽光台小学校 紹介動画

【私立小学校】
洗足学園小学校
【洗足学園小学校】はじめての洗足「本校の学び」


関連法律

第四章 小学校

第二十九条

小学校は、心身の発達に応じて、義務教育として行われる普通教育のうち基礎的なものを施すことを目的とする。

第三十二条

小学校の修業年限は、六年とする。

第三十三条

小学校の教育課程に関する事項は、第二十九条及び第三十条の規定に従い、文部科学大臣が定める。

第三十四条

小学校においては、文部科学大臣の検定を経た教科用図書又は文部科学省が著作の名義を有する教科用図書を使用しなければならない。

第三十六条

学齢に達しない子は、小学校に入学させることができない。

第三十八条

市町村は、その区域内にある学齢児童を就学させるに必要な小学校を設置しなければならない。ただし、教育上有益かつ適切であると認めるときは、義務教育学校の設置をもつてこれに代えることができる。





中学校

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中学校とは

中学校は、日本の教育制度において、義務教育の第二段階にあたります。 中学校は、12歳から15歳までの生徒が通う教育機関で、文部科学省が管轄しています。

設置者比較

設置者 国立 公立 私立
設置主体 国立大学法人 地方公共団体(都道府県、市、区、町、村)、組合(一部事務組合※)、公立大学法人 学校法人
法的分類 一条校
所管省庁 文部科学省
根拠法令 学校教育法第1条
学年 中1〜中3
入試実施校 全て ほぼ無し ほぼ全て

学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立の中学校】
愛知教育大学附属岡崎中学校
(一社)愛知インバウンド協会、愛知教育大学附属岡崎中学校を訪問

【公立の中学校】
吉川市立吉川中学校
令和2年度 吉川市市政動画 ~市内で4校目の中学校 吉川中学校を紹介します~

【私立の中学校】
海城中学高等学校
【海城中学高等学校】文武両道の秘密が分かる!? 授業風景から部活動の様子まで魅力が伝わる校内ツアー!


関連法律

第五章 中学校

第四十五条

中学校は、小学校における教育の基礎の上に、心身の発達に応じて、義務教育として行われる普通教育を施すことを目的とする。

第四十七条

中学校の修業年限は、三年とする。





義務教育学校

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義務教育学校とは

義務教育学校とは、学校教育法の改正により2016年に制度化された学校です。
一人の校長の下で一つの教職員組織が置かれ、小学校課程から中学校課程までの義務教育9年間の学校目標を設定し、 9年間の系統性を確保した教育課程を編成・実施する学校です。 国公私立いずれも設置が可能です。また、一体型、隣接型、分離型のいずれの施設形態でも設置は可能となっています。
心身の発達に応じて、義務教育として行われる普通教育を基礎的なものから一貫して施すことが学校の目的とされています。 教育課程の区分は前期6年間、後期3年間となります。
同じ小中一貫教育である「小中一貫校」と比較されますが、小中一貫校とは異なります。
義務教育学校 小中一貫校
一つの学校。一人の校長の下で一つの教職員集団が一貫した教育課程を編成・実施する9年制の学校 組織上独立した小学校及び中学校が一貫した教育を施す形態で、それぞれに校長、教職員組織を有する学校

基本的には、それぞれ小学校及び中学校の学習指導要領が準用されます。 ただし、設置者の判断によって一貫教育の軸となる新教科等の創設や、学年段階間・学校段階間での指導内容の入れ替え等、 一貫教育の実施に必要な教育課程上の特例の実施が認められています。 例えば、「4-3-2」や「5-4」など、柔軟な学年段階の区切りを設定することも可能です。

義務教育学校のメリット・デメリット
メリット デメリット
・カリキュラムを自由に組み立てられる
・小学校の問題を校区内で解消
・小・中学校両方の免許を持つ教員の確保が難しい。

設置者比較

設置者 国立 公立 私立
設置主体 国立大学法人 地方公共団体(市、区、町、村) 学校法人
法的分類 一条校
所管省庁 文部科学省
根拠法令 学校教育法第1条
学年 小1〜中3
入試実施校
(※中学からの入学も基本可能)
全てあり
(小中両方あり)
ほぼ無し
(小中両方ほぼ無し)
ほぼ有り
(小中両方ほぼ有り)

学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立の義務教育学校】
福井大学教育学部附属義務教育学校
FukuiFuzokuGakuP

【公立の義務教育学校】
水戸市立国田義務教育学校
【小規模特認校】水戸市立国田義務教育学校の紹介

【私立の義務教育学校】
軽井沢風越学園
2017年軽井沢風越学園サマースクール


関連法律

第五章の二 義務教育学校

第四十九条の二

義務教育学校は、心身の発達に応じて、義務教育として行われる普通教育を基礎的なものから一貫して施すことを目的とする。

第四十九条の四

義務教育学校の修業年限は、九年とする。

第四十九条の五

義務教育学校の課程は、これを前期六年の前期課程及び後期三年の後期課程に区分する。





高等学校

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高等学校とは

高等学校は、日本における後期中等教育段階の学校。略して高校と呼ばれています。 義務教育の対象から外れるため、進学するかどうかは自由ですが、中学卒業からの就職は就労可能な職種が極めて限定的で仕事の幅が狭い。 また、15歳から17歳の労働者は、労働基準法により年少者として扱われるため労働の制約が多く、資格や免許の取得にも制約が多いです。
その為、1970年代後半からは中卒者の新卒採用に消極的になった企業が増加しました。 今日では中卒での就職は一般的ではないこともあり、低学力・不登校・非行・経済的理由・障害などの特殊な事情で進学が困難な場合を除いて、 ほとんどの中学卒業生が高校へ進学しています。


学科について

高等学校には学科があります。学科は学習内容の分類です。各教科・科目が一つのまとまった教育内容を持つようにまとめたものです。
高等学校の学科は、大きく分けて3つです。普通教育がメインの普通科。工業や商業など専門教育を行う専門学科。普通科と専門学科の両方の要素をもつ総合学科。 学科が1つの学校もあれば複数ある学校もあります。 高等学校へ進学する際にはどの「学科」を選ぶかも大事です。学校選び、学科選びは卒業後の進路に大きく関わってきます。

1.普通科
普通科は一般的学習である普通教育がメインの学科です。高等学校の約7割が普通科の学校です。
普通科卒業後の進路は主に進学となります。 大学・短大・専門学校などへの進学に向いている学科です。普通科の学習内容は、中学校で学んできた内容の延長であり大学進学に必要な科目、国語、地理歴史、公民、数学、理科、芸術、家庭、保健体育、外国語、情報、理数、総合的な探究の時間、特別活動、となります。

<文系と理系>
普通科の高校では、2つ以上の類型を設けて卒業後の進路に対応した教育が行われます。
一般的には、文系・理系の類型を置く学校が多いです。
高校1年か、2年生の頃に、文系、理系の選択をし、文系の大学や、理系の大学への進学に対応した学習を進めることになります。
文系、理系の選択は受験する大学やその後の職業選択に大きく関わってきます。

<普通科のコース制>
普通科の中でも、専門科目が履修出来る学科やコースを設けている学校があります。
このコース制は、普通科の教育課程のほかに専門科目を取り入れた教育課程を設け、体験的・実践的な学習や得意な分野を伸長する学習を重点的に行い、生徒の興味・関心や学習意欲を喚起する目的があります。
例えば、情報科学、国際ビジネス、美術陶芸、演劇、環境科学、武道・日本文化、ヒューマンコミュニケーション、服飾デザインなど、特色あるコースを、学校によって設けています。


2.専門学科(専門教育を主とする学科)
専門学科は、職業学科とも言われます。 知識や学問を実際の職業に役立てようとする「専門教育」を主とする学科で、専門分野ごとに学科分けされています。 専門学科に特化した高等学校のことを専門高等学校(専門高校)といいます。

<専門学科の種類>
専門学科や専門高校の種類は、以下となります。
農業科、工業科、商業科、水産科、家庭科、看護科、情報科、福祉科、理数科、体育科、音楽科、美術科、英語科。

ほかにも、
舞台表現、書道、観光・地域振興、人文科学、探究活動、自然科学科。
などの学科を設けている学校もあります。

専門学科の授業は、1年生のうちは普通科と同じような科目が多いです。
2年、3年と学年が進むにつれて、専門科目の授業が増えて行きます。 3年になると授業の半分以上が専門科目になります。
専門学科は、職業教育が充実しており、実習が豊富です。 また、専門分野の国家資格などをサポートする学校も多いです。
専門学科卒業後の進路は、主に専門分野に関連した会社への就職となります。 また、専門分野への進学などもあります。



3.総合学科
総合学科は、
・普通教育を主とする学科である普通科
・専門教育を主とする学科である専門学科
の両方の要素を合わせ持つ学科です。

普通科と専門学科の両方を選んで時間割を組みます。 「総合学科」で行われる教育の特色として、幅広い選択科目の中から生徒が自分で科目を選択し学ぶことが可能ということです。
ただし、選択科目は学校によって異なる為、学びたい科目がある場合は進学前に確認しておく必要があります。 また、選択科目は単位制となりますので、卒業に必要な単位を習得できないと留年する場合もあります。

総合学科卒業後の進路は、進学または就職となります。 進学に必要な必須科目が約半分と残りが自由選択科目なので、進学したいなら進学に必要な科目を選び、就職したいなら就職に必要な科目を選ぶことができます。 高校卒業後に就職する可能性がある場合は、総合学科は有効な学科となります。


過程について

高等学校には過程があります。過程は教育の実施形態です。高等学校の過程は3つです。

1.全日制
全日制とは、おおよそ平日(月曜日~金曜日、場合によっては土曜日も含む)の朝8時過ぎから午後4時半程度までの日中に学習する課程。一般的に高等学校といえばこの課程を指します。

2.定時制
定時制とは、特定の時間帯や、季節において授業を行う課程のことです。一般的に「定時制」というと夜間定時制を指すことが多い。夜間に授業を行う夜間定時制、全日制と同様に昼間に授業を行う昼間定時制があリます。

3.通信制
通信による教育を行う課程です。毎日通学することができない人、自分のペースで学びたい人、に向いている過程です。


専攻科について

専攻科とは、通常の課程(本科)を卒業後、さらに 1〜2年間程度高校で学ぶための課程です。
高校3年間だけでは取れない国家資格の取得を目指したものが多く、比較的、看護系・水産系で多く設置されています。

専攻科は高等学校卒業後の課程ですが、教育段階が高等教育に相当するかどうかは「識見を有する者による評価」により決定されます。
2016年(平成28年)4月からは、一定の基準を満たす専攻科を修了した者は大学への編入学も可能となりました。



設置者比較

設置者 国立 公立 私立
設置主体 国立大学法人 地方公共団体(都道府県、市、区、町、村)、組合(一部事務組合※)、公立大学法人 学校法人
法的分類 一条校
所管省庁 文部科学省
根拠法令 学校教育法第1条
学年 高1〜高3
専門学科
(※学校によって異なる)
普通科、専門学科、総合学科 普通科、専門学科、総合学科 普通科、専門学科、総合学科
教育課程
(※学校によって異なる)
全日制 全日制、定時制、通信制 全日制、定時制、通信制
入試実施校 全て 全て 全て


学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立の高等学校】
筑波大学附属駒場中・高等学校
筑波大附属駒場…6割が東大進学!全員参加でコメ作り?「THE名門校 日本全国すごい学校名鑑」| BSテレ東

【公立の高等学校】
東京都立日比谷高等学校
[Tokyo GLOBAL MOVIE]「グローバル」な都立学校に行ってみよう!①(日比谷高等学校/千早高等学校)

【私立の高等学校】
開成中学校・高等学校
開成の日常(PV)



関連法律

第六章 高等学校

第五十条

高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的とする。

第五十三条

高等学校には、全日制の課程のほか、定時制の課程を置くことができる。
② 高等学校には、定時制の課程のみを置くことができる。

第五十八条

高等学校には、専攻科及び別科を置くことができる。

第五十八条の二 ※平成27年改正

高等学校の専攻科の課程(修業年限が二年以上であることその他の文部科学大臣の定める基準を満たすものに限る。)を修了した者(第九十条第一項に規定する者に限る。)は、文部科学大臣の定めるところにより、大学に編入学することができる。

第二章 学科

第五条

高等学校の学科は次のとおりとする。
一 普通教育を主とする学科
二 専門教育を主とする学科
三 普通教育及び専門教育を選択履修を旨として総合的に施す学科

第六条

前条第一号に定める学科は、普通科その他普通教育を施す学科として適当な規模及び内容があると認められる学科とする。
2 前条第二号に定める学科は、次に掲げるとおりとする。
一 農業に関する学科
二 工業に関する学科
三 商業に関する学科
四 水産に関する学科
五 家庭に関する学科
六 看護に関する学科
七 情報に関する学科
八 福祉に関する学科
九 理数に関する学科
十 体育に関する学科
十一 音楽に関する学科
十二 美術に関する学科
十三 外国語に関する学科
十四 国際関係に関する学科
十五 その他専門教育を施す学科として適当な規模及び内容があると認められる学科
3 前条第三号に定める学科は、総合学科とする。





中等教育学校

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説

中等教育学校とは

中等教育学校とは、学校教育法の改正により1998年に制度化された学校です。
中学校と高校の6年間を、一つの学校で一体的な中高一貫教育を行います。 中等教育学校は、前期課程(中学校に相当)と後期課程(高校に相当)からなり、前期課程を修了すると義務教育を終えたことになります。
同じ中高一貫教育である「中高一貫校」と比較されますが、中高一貫校とは異なります。

設置者比較

設置者 国立 公立 私立
設置主体 国立大学法人 地方公共団体(都道府県、市、区、町、村)、組合(一部事務組合※)、公立大学法人 学校法人
法的分類 一条校
所管省庁 文部科学省
根拠法令 学校教育法第1条
学年 中1〜高3
専門学科
(※学校によって異なる)
普通科、総合学科 普通科、専門学科、総合学科 普通科、総合学科
教育課程
(※学校によって異なる)
全日制 全日制、定時制、通信制 全日制
中学入試実施校
(※高校からの入学は基本不可)
全て 全て 全て

学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立の中等教育学校】
東京大学教育学部附属中等教育学校
【東大附属】生徒会による学校施設紹介動画

【公立の中等教育学校】
都立小石川中等教育学校
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【私立の中等教育学校】
智学館中等教育学校
智学館中等教育学校 紹介動画


関連法律

第七章 中等教育学校

第六十三条

中等教育学校は、小学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、義務教育として行われる普通教育並びに高度な普通教育及び専門教育を一貫して施すことを目的とする。

第六十五条

中等教育学校の修業年限は、六年とする。

第六十六条

中等教育学校の課程は、これを前期三年の前期課程及び後期三年の後期課程に区分する。





特別支援学校(幼稚部、小学部、中学部、高等部)

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説

特別支援学校とは

障害のある幼児児童生徒に対して、幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上または生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることを目的とした学校です。
特別支援学校は、2007年の文部科学省の「特別支援教育の推進について(通知)」で整備された制度で、それまでの盲学校、ろう学校、養護学校を一本化したものとなります。基本的には幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準じた教育を行っていますが、それに加えて障害のある児童・生徒の自立を促すために必要な教育を受けることができるのが大きな特徴です。

【本科】
特別支援学校の幼稚部、小学部、中学部、高等部のこと
【専攻科】
知的・発達障害のある方が特別支援学校卒業後も引き続き教育を受けられる場。高等部の卒業資格を持つ者が入学できます。

【普通科】
普通教育を主とする学科
【専門教育を主とする学科】
高等部に設置される学科で、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者、病弱者のそれぞれに応じた専門的な教育を行う学科のことです。

特別支援学級
障害のある子どものために、通常の小学校や中学校内に置かれている学級のことです。通常学級での学習指導が難しい児童生徒を対象に、少人数制のクラスで授業を行い、一人一人に合わせた適切な学習を行うことを目的としています。ひとつのクラスに1年生から6年生が在籍しています。特別支援学級は児童8人に対して担任1人+介助員1人です。

通級
比較的軽度な障害を持つ児童に対して、週1回、1~2時間程度のペースで、その障害に合った特別な指導を行うクラスが「通級」です。
通級はその児童が通っている学校とは別の学校にあることがほとんどなので、普段は通常学級に在籍し(通い)ながら普通の授業を受け、週1回「通級」に通う形になります。

設置者比較

設置者 国立 公立 私立
設置主体 国立大学法人、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 都道府県教育委員会、市町村教育委員会 学校法人
法的分類 一条校
所管省庁 文部科学省
根拠法令 学校教育法第1条
学年 年少〜高3
専門学科
(※学校によって異なる)
普通科、専門教育を主とする学科 普通科、専門教育を主とする学科 普通科、専門教育を主とする学科
教育課程
(※学校によって異なる)
全日制 全日制 全日制
入試実施校
一部あり 一部あり 一部あり

学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立の特別支援学校】
新潟大学附属特別支援学校
学校紹介~各学部編~

【公立の特別支援学校】
都立白鷺特別支援学校
都立白鷺特別支援学校 まなびゅ~ ≪白鷺の作業学習≫

【私立の特別支援学校】
明晴学園 幼稚部・小学部・中学部 明晴学園小学部手話ニュース1255_2016年5月号


関連法律

第八章 特別支援教育

第七十二条

視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。以下同じ。)に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることを目的とする。

第七十五条

第七十二条に規定する視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者の障害の程度は、政令で定める。

第七十六条

特別支援学校には、小学部及び中学部を置かなければならない。ただし、特別の必要のある場合においては、そのいずれかのみを置くことができる。
② 特別支援学校には、小学部及び中学部のほか、幼稚部又は高等部を置くことができ、また、特別の必要のある場合においては、前項の規定にかかわらず、小学部及び中学部を置かないで幼稚部又は高等部のみを置くことができる。

第八十一条

② 小学校、中学校、義務教育学校、高等学校及び中等教育学校には、次の各号のいずれかに該当する児童及び生徒のために、特別支援学級を置くことができる。
一 知的障害者
二 肢体不自由者
三 身体虚弱者
四 弱視者
五 難聴者
六 その他障害のある者で、特別支援学級において教育を行うことが適当なもの
③ 前項に規定する学校においては、疾病により療養中の児童及び生徒に対して、特別支援学級を設け、又は教員を派遣して、教育を行うことができる。

第一条

特別支援学校の高等部の学科は、普通教育を主とする学科及び専門教育を主とする学科とする。

第二条

特別支援学校の高等部の普通教育を主とする学科は、普通科とする。
2 特別支援学校の高等部の専門教育を主とする学科は、次の表に掲げる学科その他専門教育を施す学科として適正な規模及び内容があると認められるものとする。
視覚障害者である生徒に対する教育を行う学科
一 家庭に関する学科
二 音楽に関する学科
三 理療に関する学科
四 理学療法に関する学科
聴覚障害者である生徒に対する教育を行う学科
一 農業に関する学科
二 工業に関する学科
三 商業に関する学科
四 家庭に関する学科
五 美術に関する学科
六 理容・美容に関する学科
七 歯科技工に関する学科
知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。)である生徒に対する教育を行う学科
一 農業に関する学科
二 工業に関する学科
三 商業に関する学科
四 家庭に関する学科
五 産業一般に関する学科





高等専門学校

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説

高等専門学校とは

高等専門学校は実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。 全国に国公私立合わせて57校あり、全体で約6万人の学生が学んでいます。

【特色1】5年一貫教育 高等専門学校は、高等学校と同じく、中学校を卒業した方が入学することができます。入学後は5年一貫(商船学科は5年6ヶ月)で、一般科目と専門科目をバランスよく配置した教育課程により、技術者に必要な豊かな教養と体系的な専門知識を身につけることができます。
【特色2】実験・実習を重視した専門教育 高等専門学校では、学んだことを応用する能力を身につけるために、理論だけではなく実験・実習に重点が置かれています。更に卒業研究を通して、創造性をもった技術者の育成を目指しています。 学科は各学校ごとに異なります。大きくは工業系と商船系の学科に分かれ、工業系の学科には、機械工学科、電気工学科、電子制御工学科、情報工学科、物質工学科、建築学科、環境都市工学科などがあり、商船系の学科には商船学科があります。工業系、商船系以外にも経営情報学科、情報デザイン学科、コミュニケーション情報学科、国際流通学科を設置している学校もあります。
【特色3】多くの全国大会開催 「ロボットコンテスト」「プログラミングコンテスト」「デザインコンペティション」「体育大会」など、全国規模で学生が日頃学んだ成果を競う全国大会が開催されています。
【特色4】卒業生には産業界からの高い評価 卒業生は、製造業を初めとして様々な分野で活躍しています。卒業生に対する産業界からの評価は非常に高く、就職希望者に対する就職率や求人倍率も高い水準となっています。
【特色5】卒業後、更に高度な技術教育を受けるための専攻科(2年間)を設置 多くの高等専門学校には専攻科があります。専攻科は5年間(商船学科は5年6ヶ月)の本科を卒業後、更に2年間より高度な技術教育を行います。専攻科を修了すると独立行政法人大学評価・学位授与機構の審査を経て学士の学位(大学学部と同じ)を得ることができます。専攻科への進学のほか、大学に編入学することもできます。


高等専門学校のメリット・デメリット

メリット デメリット

・高校に比べて校則が緩い

・高校+大学に進学するより、支援金などの制度で、学費を抑えられる。

・実習、実験、研究の為の施設や設備が充実している。

・就職率100%。自らエントリーシートを出さずに、一人当たり10社から、オファーがくることもある。

・留年率が高い。一般の高校の赤点は40点未満。高専は60点未満

・通学圏内にない。遠い。一般の高校より数が少なく、地方に多い

・やりたいことを決めて入学しないと行けない。入ってからではやりたいことは決められない。


高等専門学校の専門分野

機械系、材料系 ロボットなどのシステムを実現するための設計や開発に必要不可欠な専門科目を系統的に学ぶ。
電気・電子系 電気や家電、ロボットなど、電気・電子と機器を結びつけ、コントロールする知識・技術について、幅広く学ぶ。
情報系 現代の情報化社会を支えるコンピュータシステムやソフトウェア、プログラミング、セキュリティ、通信・ネットワーク技術等について幅広く学ぶ。
建設系、建築系 橋梁や河川、地下空間、鉄道、水道等の建設構造物、都市計画や景観デザイン等の空間設計や運営・維持に関することを学ぶほか、人々が生活するための基本となる住宅やまちづくりに関することを学ぶ。
化学系、生物系 化学・医薬品の材料を開発・生産するための化学技術、バイオ技術をはじめ、環境と調和した持続可能な社会構築のためのリサイクル技術・環境改善技術など幅広く学ぶ。
商船系 航海士・船長を目指す航海コースと機関士・機関長を目指す機関コースがあり、両コースともに実験・実習を多く取り入れ、船舶運航等の海事関連職に必要な知識・技術を習得する科目等を幅広く学ぶ。
社会的ニーズに対応した分野 産業界および社会のニーズに柔軟に対応し、社会の変化や経済の多様な進展などにも対応
複合系 低学年時から複数の専門分野の基礎を学ぶ。複数の専門分野の知識や技術を学ぶことで、広い視野から問題をとらえ解決する力を身につける。


設置者比較

設置者 国立 公立 私立
設置主体 独立行政法人 公立大学法人 学校法人
法的分類 一条校
所管省庁 文部科学省
根拠法令 学校教育法第1条
学年 高1〜大2
専門学科
(※学校によって異なる)
専門学科 専門学科 専門学科
教育課程
(※学校によって異なる)
全日制 全日制 全日制
入試実施校 あり あり あり

学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立の高等専門学校】
国立東京工業高等専門学校
東京高専 機械工学科紹介動画

【公立の高等専門学校】
東京都立産業技術高等専門学校
【公式】東京都立産業技術高等専門学校 PV

【私立の高等専門学校】
国際高等専門学校
学生による学校紹介


関連法律

第十章 高等専門学校

第百十五条

高等専門学校は、深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的とする。
② 高等専門学校は、その目的を実現するための教育を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。

第百十六条

高等専門学校には、学科を置く。
② 前項の学科に関し必要な事項は、文部科学大臣が、これを定める。

第百十七条

高等専門学校の修業年限は、五年とする。ただし、商船に関する学科については、五年六月とする。

第百十九条

高等専門学校には、専攻科を置くことができる。





大学

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説

大学とは

高等教育機関であり、学術研究および教育における高等教育機関です。 日本の現在の学校教育制度では、高等学校もしくは中等教育学校卒業者、通常の課程による12年の特別教育を修了した者、またはこれと同等以上の資格を持つ者が入学資格を持ちます。
大学の場合、基本的に「研究をおこなう機関」であることが他の学校と大きく異なります。 専門分野についての研究を基本とし、そのために必要な教養や専門知識を幅広く身につけていきます。 一般教養では、興味のある分野を自由に学ぶこともでき、英語などの外国語も目的・レベルに応じて学べます。

学部と学科

学ぶ内容により以下の系統に大別されます。 詳細は、学科系統分類表(2020年度学校基本調査) にてご確認頂けます。

人文科学 文学関係、史学関係、哲学関係、その他
社会科学 法学・政治学関係、商学・経済学関係、社会学関係、その他
理学 数学関係、物理学関係、化学関係、生物関係、地学関係、その他
工学 機械工学関係、電気通信工学関係、土木建築工学関係、応用化学関係、応用理学関係、原子力工学関係、鉱山学関係、金属工学関係、繊維工学関係、船舶工学関係、航空工学関係、経営工学関係、工芸学関係、その他
農学 農学関係、農芸化学関係、農業工学関係、農業経済学関係、林学関係、林産学関係、獣医学畜産学関係、水産学関係、その他
保健 医学、歯学、薬学関係、看護学関係、その他
商船 商船学関係
家政 家政学関係、食物学関係、被服学関係、住居学関係、児童学関係、その他
教育 教育学関係、小学校課程、中学校課程、高等学校課程、特別教科課程、盲学校課程、聾学校課程、中等教育学校課程、養護学校課程、幼稚園課程、体育学関係、障害児教育課程、特別支援教育課程、その他
芸術 美術関係、デザイン関係、音楽関係、その他
その他 教養学関係、総合科学関係、教養課程(文科)、教養課程(理科)、教養課程(その他)、人文・社会科学関係、国際関係学(国際関係学部)関係、人間関係科学関係、その他

設置者比較

設置者 国立 公立 私立
設置主体 国立大学法人 地方公共団体(都道府県、市)、組合(一部事務組合※)、公立大学法人 学校法人、株式会社
法的分類 一条校
所管省庁 文部科学省
根拠法令 学校教育法第1条
学年 大1〜大4
入試実施校 あり あり あり

学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立の大学】
東京大学
東京大学-卓越性と多様性の相互連環-

【公立の大学】
東京都立大学(旧首都大学東京)
東京都立大学紹介ビデオ 概要編

【私立の大学】
早稲田大学
WASEDA University, Waseda Campus (4K Drone View) /早稲田大学早稲田キャンパス・ドローン撮影


関連法律

第九章 大学

第八十三条

大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。
② 大学は、その目的を実現するための教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。

第八十三条の二

前条の大学のうち、深く専門の学芸を教授研究し、専門性が求められる職業を担うための実践的かつ応用的な能力を展開させることを目的とするものは、専門職大学とする。

第八十七条

大学の修業年限は、四年とする。ただし、特別の専門事項を教授研究する学部及び前条の夜間において授業を行う学部については、その修業年限は、四年を超えるものとすることができる。
② 医学を履修する課程、歯学を履修する課程、薬学を履修する課程のうち臨床に係る実践的な能力を培うことを主たる目的とするもの又は獣医学を履修する課程については、前項本文の規定にかかわらず、その修業年限は、六年とする。





一貫校

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説
学校教育法の分類ではないですが、最後に一貫校について解説します。 一貫校とは、同一またはグループの学校において目的に応じた教育を行う一貫教育を取り入れている学校です。
日本には一貫校がたくさんあり、私立だけでなく、国家プロジェクトとしても導入が進められていて、様々なタイプの一貫校があります。
先程解説した、義務教育学校や中等教育学校の一貫教育とは違う枠組みになりますので、こちらでまとめて解説致します。 ただし、一貫教育にもその方針は学校によって違います。 下記の点なども学校によって違いますので確認が必要です。

※教育段階の区切りからの途中入学を受け入れる学校と受け入れない学校がある。

※内部進学は、一定の成績基準を満たしているか判断される学校もある

※大学は必ずしも行きたい学部に行けるとは限らない。

※系列校からの大学入学には、募集枠が限られているところもある


【一貫校の設置形態】
一貫校は、設置者が同一かどうかによって併設型と連携型に分類されます。
義務教育学校
中等教育学校
併設型 連携型

・一つの学校

・一人の校長の下で一つの教職員集団

・各学校段階(※)の設置者は同じ

・校長、教職員組織は学校段階別に有する(併任もある)

・各学校段階(※)の設置者は異なる

・設置者が異なる学校間で連携を図る



【中高一貫校における高等学校の生徒募集について】
中高一貫校に関しては、高等学校で生徒募集を行うかどうかという視点からも分類できます。
併設型の中高一貫高では、完全型(中学の募集のみで、高校での募集は行わない)へ移行する流れが増えてきています。
中等教育学校
完全型中高一貫校(設置形態は併設型)
併設型 連携型

高等学校からの生徒募集なし

高等学校からの生徒募集あり

高等学校からの生徒募集あり




幼稚園からの一貫校(動画ピックアップ)

幼稚園から一貫教育を行っている学校です。人気私立校では幼小中高大一貫校というスタイルが結構多いです。

【国立の幼小中高大一貫校(併設型)】
お茶の水女子大学(※但し高大接続は2026年度入試が最後)
お茶の水女子大学VRキャンパスツアー#1【正門】

【私立の幼小中高大一貫校(併設型)】
青山学院
青山学院紹介ムービー「140秒・立志」篇

【国立の幼小中一貫校(連携型)】
京都教育大学附属幼稚園、附属桃山小学校、附属桃山中学校
京都教育大学紹介動画~教育のプロフェッショナルを養成する~(フルバージョン)



小学校からの一貫校(動画ピックアップ)

小学校から一貫教育を行っている学校です。小中一貫で完結している学校もあれば、小中高一貫タイプ、小学校と中等教育学校を接続した小中高一貫というタイプ、小中高大タイプなどがあります。小学校から大学までの間に併設型と連携型が混在するケースもあります。

【国立の小中一貫校(併設型)】
山梨大学教育学部附属小学校・中学校
R4山梨大学附属小学校 学校紹介

【公立の小中一貫校(併設型)】
御蔵島村立御蔵島小中学校
御蔵島村の教育(公立小中教職員島しょ公募PR動画)

【私立の小中一貫校(併設型)】
北海道シュタイナー学園いずみの学校
北海道シュタイナー学園いずみの学校紹介Vol.1

【公立の小中一貫校(連携型)】
三鷹市立第五小学校、三鷹市立高山小学校、三鷹市立第三中学校
三鷹の森学園三鷹市立第五小学校

【公立の小中高一貫校(併設型)】
東京都立立川国際中等教育学校附属小学校、東京都立立川国際中等教育学校
東京都立小中高一貫教育校 校長挨拶

【私立の小中高一貫校(併設型)】
桐朋学園小学校、桐朋中学校・桐朋高等学校、他
東京私立男子中学校フェスタ 桐朋中学校 学校紹介

【私立の小中高一貫校(連携型)】
水戸英宏小学校、水戸英宏中学校、水戸啓明高等学校、水戸葵陵高等学校
水戸英宏小学校学校紹介

【私立の小中高大一貫校(併設型&連携型)】
慶應義塾横浜初等部 ←(連携)→ 慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部 ←(連携)→ 慶應義塾大学
KEIO Hyperlapse Tour



中学校からの一貫校(動画ピックアップ)

中学校から一貫教育を行っている学校です。

【私立の中高一貫校(併設型)】
豊島岡女子学園 中学校・高等学校
【2023WEB学校説明会】学校生活紹介動画

【私立の中高一貫校(併設型)】
渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校
【帰国生人気校】渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校 校内ツアー!

【私立の中高一貫校(併設型)】
駒場東邦中学校・高等学校
駒場東邦・施設紹介

【国立の中高一貫校(併設型)】
名古屋大学教育学部附属中学校・高等学校
名古屋大学プロフィール 教育学部/教育発達科学研究科

【公立の中高一貫校(併設型)】
長野市立長野中学校・高等学校
長野市立長野高等学校

【私立の中高一貫校(併設型)】
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校
【渋幕】渋幕校内ツアー 中学編





4.専修学校

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説
専修学校は、専門的な技術や知識、教養を身につけ、実践的な職業教育、専門的な技術教育を行う学校です。 学校教育法では第124条に規定されています。 専修学校への入学は、入学資格の違いにより、3つの過程があります。


【3つの過程】
高等課程 専門課程 一般課程
入学資格 中学卒業者 高校卒業者
高等課程(3年制以上)の卒業者
特になし
法的分類 専修学校
所管省庁 文部科学省
根拠法令 学校教育法第124条
学年 高1〜高3 大1〜大4 年齢不問


【各学科の教育内容】
専修学校の教育内容は、社会に出てすぐに役立つ専門的な知識や技術の習得が中心で、実験や実習の割合が高い学科が多いです。 社会のニーズに対応した多種多様な学科があり、将来の職業で必要となる実践的な教育が行われています。
工業 情報処理、土木・建築、電気・電子、自動車整備、ゲーム・CGなど
農業 農業、園芸、畜産、バイオテクノロジー、ガーデンビジネス、フラワービジネス、動物管理など
医療 看護、歯科衛生、歯科技工、臨床検査、診療放射線、柔道整復、理学・作業療法など
衛生 調理、栄養、理容・美容、製菓・製パン、メイク、エステティックなど
教育・社会福祉 保育、幼児教育、社会福祉、介護福祉、医療福祉など
商業実務 経理・簿記、秘書、経営、情報、観光・ホテル、医療事務など
服飾・家政 和洋裁、服飾、ファッションデザイン、ファッションビジネスなど
文化・教養 音楽、美術、グラフィックデザイン、外国語、演劇・映画、通訳・翻訳、動物、法律行政、スポーツなど


高等課程

中学校教育の基礎の上に、専門的な技術などを学ぶために座学と実習をバランスよく配しながら、職業人・教養人としての教育を行います。 学習指導要領に縛られない自由で柔軟なカリキュラムで、職業に直結する専門科目が半分程度用意されています。
3年以上の高等課程のうち、授業時数、履修科目等の要件を満たす課程を修了した場合、高等学校卒業者と同様に大学入学資格が与えられます。
卒業後は、就職以外にも、専門学校、大学などの進路もあります。
例えば、下記のような希望がある方に向いています。

・早く国家資格を取得したい

・国家資格以外の特定の職業に従事するために、必要な知識・技能等を習得したい。

・高等学校に馴染めないと思っている、不登校経験者、高校中退者が再スタート切れるように、積極的に受け入れてる

・発達障害のある生徒を積極的に受け入れてる


学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立の専修学校高等課程】
国立障害者リハビリテーションセンター高等課程
【事業公開】就労移行支援(養成)・理療教育について

【公立の専修学校高等課程】
秋田公立美術大学附属高等学院
明日のクリエーターたちの学び舎 秋田公立美術大学附属高等学院

【私立の専修学校高等課程】
国際製菓専門学校高等課程
高等課程新学科紹介ムービー



専門課程

専修学校のうち専門課程を設置する専修学校を「専門学校」と呼びます。 専修学校全体の約8割はこの課程です。高等学校教育の基礎の上に、社会生活に即した、柔軟かつ実用的なカリキュラムで、より高度な専門的技術・技能の修得を目指した教育を行います。専門学校は大学とともに、高等教育の重要な一翼を担っています。

学校動画ピックアップ(設置者別)

【国立の専修学校専門課程】
高崎総合医療センター附属高崎看護学校
高崎総合医療センター附属看護学校紹介

【公立の専修学校専門課程】
旭中央病院附属看護専門学校
【旭中央病院附属看護専門学校公式】

【私立の専修学校専門課程】
山野美容専門学校
【公式】山野美容専門学校を5分で紹介!【#山野美容専門学校】


一般課程

専修学校のうち、高等課程、専門課程以外の教育を行っているのが一般課程です。入学資格や年齢に関係なく、誰でも自由に専門的な知識・技術を学べるところに特色があります。今後の生涯学習社会へ向けて、さらに期待される課程です。

学校動画ピックアップ

【専修学校一般課程】
駿台予備学校
【DIVERSITY OF STUDY】30秒ver.

【専修学校一般課程】
専修学校河合塾本郷校
河合塾本郷校校舎案内 東大専門特化校舎【河合塾】

【専修学校一般課程】
すいどーばた美術学院
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン 合格者インタビュー #1


関連法律

第十一章 専修学校

第百二十四条

第一条に掲げるもの以外の教育施設で、職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ることを目的として次の各号に該当する組織的な教育を行うもの(当該教育を行うにつき他の法律に特別の規定があるもの及び我が国に居住する外国人を専ら対象とするものを除く。)は、専修学校とする。
一 修業年限が一年以上であること。
二 授業時数が文部科学大臣の定める授業時数以上であること。
三 教育を受ける者が常時四十人以上であること。

第百二十五条

専修学校には、高等課程、専門課程又は一般課程を置く。
② 専修学校の高等課程においては、中学校若しくはこれに準ずる学校若しくは義務教育学校を卒業した者若しくは中等教育学校の前期課程を修了した者又は文部科学大臣の定めるところによりこれと同等以上の学力があると認められた者に対して、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達に応じて前条の教育を行うものとする。
③ 専修学校の専門課程においては、高等学校若しくはこれに準ずる学校若しくは中等教育学校を卒業した者又は文部科学大臣の定めるところによりこれに準ずる学力があると認められた者に対して、高等学校における教育の基礎の上に、前条の教育を行うものとする。
④ 専修学校の一般課程においては、高等課程又は専門課程の教育以外の前条の教育を行うものとする。

第百二十六条

高等課程を置く専修学校は、高等専修学校と称することができる。
② 専門課程を置く専修学校は、専門学校と称することができる。





5.各種学校

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説
各種学校とは、学校や専修学校に該当しないものの学校教育に類する教育を行う施設で、一定の基準を満たし、教育委員会(公立の各種学校の場合)または都道府県知事(私立の各種学校の場合)の認可を受けた学校であるとされ、教育委員会または都道府県知事のいずれかの認可を受けていることになるため、何の認可も受けていない場合は「各種学校」に該当しません。

学校動画ピックアップ

【各種学校】
大分市立エスペランサ・コレジオ
【知っトク!大分市】ただいま新入生募集中!エスペランサ・コレジオ

【各種学校】
清泉インターナショナル学園
First Day of the 19-20 School Year at Seisen International School

【各種学校】
ドルトンスクール東京
A DAY IN DALTON TOKYO~ドルトンの学校生活を全公開~


関連法律

第十二章 雑則

第百三十四条

第一条に掲げるもの以外のもので、学校教育に類する教育を行うもの(当該教育を行うにつき他の法律に特別の規定があるもの及び第百二十四条に規定する専修学校の教育を行うものを除く。)は、各種学校とする。
② 第四条第一項前段、第五条から第七条まで、第九条から第十一条まで、第十三条第一項、第十四条及び第四十二条から第四十四条までの規定は、各種学校に準用する。この場合において、第四条第一項前段中「次の各号に掲げる学校」とあるのは「市町村の設置する各種学校又は私立の各種学校」と、「当該各号に定める者」とあるのは「都道府県の教育委員会又は都道府県知事」と、第十条中「大学及び高等専門学校にあつては文部科学大臣に、大学及び高等専門学校以外の学校にあつては都道府県知事に」とあるのは「都道府県知事に」と、第十三条第一項中「第四条第一項各号に掲げる学校」とあるのは「市町村の設置する各種学校又は私立の各種学校」と、「同項各号に定める者」とあるのは「都道府県の教育委員会又は都道府県知事」と、同項第二号中「その者」とあるのは「当該都道府県の教育委員会又は都道府県知事」と、第十四条中「大学及び高等専門学校以外の市町村の設置する学校については都道府県の教育委員会、大学及び高等専門学校以外の私立学校については都道府県知事」とあるのは「市町村の設置する各種学校については都道府県の教育委員会、私立の各種学校については都道府県知事」と読み替えるものとする。
③ 前項のほか、各種学校に関し必要な事項は、文部科学大臣が、これを定める。

第百三十五条

専修学校、各種学校その他第一条に掲げるもの以外の教育施設は、同条に掲げる学校の名称又は大学院の名称を用いてはならない。
② 高等課程を置く専修学校以外の教育施設は高等専修学校の名称を、専門課程を置く専修学校以外の教育施設は専門学校の名称を、専修学校以外の教育施設は専修学校の名称を用いてはならない。





6.無認可校

【日本の学校体系】学校の分類を教育段階や学校教育法、設置者などで再確認!一条校や専修学校、その他学校、無認可校の概要も徹底解説
無認可校とは、法律の定めによらず独自の教育を行っている学校やスクールを指します。 小規模な教室や学習塾、資格スクールなどに多く見られます。
無認可校は、一条校、専修学校、各種学校に当てはまらない学校なので、学校教育法の第1条に定める学校名、専修学校、各種学校、高等専修学校、専門学校の名称を使用してはならないことになっています。 そのため、学院、スクール、アカデミー、カレッジ(高等教育・専門教育の場合)、専門校などといった名称を使用している学校が多いです。

【無認可校】
総合学園ヒューマンアカデミー
総合学園ヒューマンアカデミー紹介ムービー | デザイン メイク 声優 マンガ ゲーム プロスポーツを学ぶ!

【無認可校】
バンタンデザイン研究所
【ファッション選手権 U-18】ファッション好きな全国中高生から選ばれたデザイナーの卵たち★最終審査に向け制作合宿を開催!2023年2月最終結果発表

【無認可校】
アオバジャパン・インターナショナルスクール
Official A-JIS Introduction Video: We are Aoba-Japan International School



7.まとめ

日本の学校系統について解説しました。いかがでしたでしょうか?ぼんやりしてた学校系統について、少しでもクリアになってもらえたら嬉しいです。

こういった、学校系統は当事者である本人からは、一部分しかみえてないかもしれません。 ぜひ、子育て中のご両親に見て把握して、子どもと共有して頂き、進路について広い視点で家族で考えるきっかけになってもらえたら嬉しいです。

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