- 小学校受験って、いつから準備をすればいいの?
- 何を準備をすればいいの?
- 幼児教室には何歳くらいから通えばいいの?
という悩みにお答えします。
本記事は、小学校受験をお考えの方で「いつから準備すればいいのか?」「幼児教室に通えば問題ないのか?」とイメージが掴みきれていない方向けに書いています。
1.小学校受験の考査は「学力」だけではない
小学校受験は「学力」がよければ合格できるものではありません。
それぞれの学校の考査内容を見ると、
・ペーパー
・行動観察
・絵画
・制作
・運動
・巧緻性
・面接
というように、受験生の総合的な「人間力」を評価しています。
ペーパーの得点が良ければいいというものではありません。
これらの考査内容をご家庭だけで対策し取り組んでいくのは困難です。
特に、行動観察や面接、運動、制作、巧緻性などは家庭だけでは十分な対策はできません。
また、志望校によっても出題傾向が違いますし、複数校併願となると対策内容も増えていきます。
そのためには幼児教室の活用が必要となります。
ただし、総合的な「人間力」を問われる受験なので、幼児教室に通っただけで安心というわけではありません。
幼児教室にできることと、家庭でできることとがあります。
2.幼児教室の役割と家庭の役割
小学校受験に向けて準備するというのは、幼児教室に通えばいいということだけではありません。
ご家庭はご家庭で、幼児教室は幼児教室でやるべきことがあります。
家庭(親)側の役割
・家庭の教育方針をしっかりと決める
・躾をしっかり行う
・礼儀作法、挨拶がしっかりとできるようにする
・早寝早起き食事の時間など規則正しい生活をおくる
・家族の一員として役割を意識させ家のお手伝いをさせる
・食事や衣服のたたみ方などの所作を正しく身につけさせる
・絵本の読み聞かせを十分に行う
・日本の季節の行事を楽しみ季節を意識した生活をする
・日本の食卓に登場する、野菜、果物、穀物などの食材教える
・季節の花、季節の昆虫など自然のもの観察したり世話したりして理解を深める
・公園などで適度に遊び体を動かす
・折り紙や粘土、工作などに親しむ
上記の項目を見ていただくと日本のご家庭なら特別なことではありません。
しかし上記のことが自然と行えるご家庭もあれば、全く意識されてないご家庭もあります。
普段、意識していないご家庭はこれを意識するようにして、受験前までに身につけさせる必要があります。
幼児教室の役割
幼児教室は家庭や幼児に対して下記を提供していきます
・上記の家庭で実践するべきことの指導
・正確な入試情報
・ペーパーテスト対策
・絵画対策
・制作対策
・運動対策
・巧緻性対策
・集団行動対策
・面接対策
小学校によって重視するポイントが違ってきます。
幼児教室は志望校別に対策プログラムを用意したりして、トレーニングを行なっていきます。
また幼児教室によって得意とする学校なども違います。
小学校受験は、母親・父親と子が二人三脚、チームとなってチャレンジする受験です。
幼児教室はこのチームに対して合格を勝ち取るための方法やテクニック、情報などを伝えて強化訓練をしていき合格へと導いてくれるわけです。
3.幼児教室には何歳から通うといいか
受験指導系の幼児教室は、たいてい11月から新年度のスタートとなることがほとんどです。
というのも、小学校受験は地域にもよりますが、11月でほとんど終了します。一部。12月のところもあります。
なので受験が終わると同時に、終わった子どもたちが卒業します。
つまりほどんどの教室が11月頃から新年度のの授業が始まります。
では受験指導系の幼児教室には、何歳から通い始めるのがいいか。
それは、ご兄弟が受験の経験をしているとか何かしらの経験値がない限り
遅くても、年長(年中の11月)から
通う方がいいと思います。
ほとんどの幼児教室では、年長(年中秋)からの1年間で完結するよう小学校受験のカリキュラムが組まれています。
幼児教室に通い始めるご家庭もこの時期からどっと増えてきます。
ですので、年長から始めることは決して遅いとはいえません。
ただ、この時期になるまでに、ご家庭でやるべき上記のことを全然してこなかった場合は、年長の1年間だけでは家庭での復習が思うように進まず、幼児教室のカリキュラムに十分に対応できなくなるかもしれません。
よって、
家庭の役割に自信がないと感じるなら、さらに早い段階から
早い時期から幼児教室に通うことで、早い段階で指導してもらえるので、親子ともに余裕があるうちに受験に向けての準備ができます。
お教室そのものの雰囲気にも、少しずつ慣れ親しむこともできます。
受験を控えている年長さんの雰囲気も見れる場合もあるから刺激を受けることもできます。
そして早い段階で情報収集出来るので、志望校を早く絞ることが出来るかもしれません。
志望校が多いとそれだけ対策範囲が広くなるので、学習する量も増えます。
出来るだけ早く志望校をしぼる方がいいです。
お金と時間に余裕があるなら、早くから始められるのは、理想的ですね。
まとめ
小学校受験の為の準備について、考査の観点からどんなことをするのか、家庭で準備することや幼児教室で学ぶ内容から、幼児教室へ通う時期というのはいつ頃がいいのかということについて説明してきました。
まとめると下記のようになります。
・小学校受験は総合的な「人間力」を考査する試験の為、家庭での勉強では不十分
・小学校受験は親子がチームとなって挑戦する試験
・幼児教室はチームを合格へと導く監督的な存在
・幼児教室へ通うのは遅くとも年長(年中の11月)までには
・幼児教室へ早くから通うのはいろんなメリットがある
びの
2児の父(執筆時点で長男は小学5年生、長女は3歳)。共働き。長男は、年長から幼児教室に通い1年間勉強して、小学校受験をしました。5校受けて2校合格を頂きました。現在も私立小学校に通っています。
小学校受験中の当時、長男は保育園に通ってました。当時は妻のご両親と同居してて長男の送りは妻が、迎えは私か義母にお願いしてました。
あの頃、私立小学校に楽々行かせてあげられるほどの余裕はありませんでした。なので受験していいのか僕も妻も悩みました。
ネットで調べても裕福な方の受験記は探せますが、うちのような共働き家庭の体験談がなかなかありませんでした。
あの時「こんな記事があれば良かった!」と思えるような内容を意識して執筆しました。
お役に立てて頂けたら幸いです。