過干渉の親の特徴とは?子どもを縛らないためのセルフチェックリスト

過干渉の親の特徴とは?子どもを縛らないためのセルフチェックリスト
過干渉の親の特徴とは?子どもを縛らないためのセルフチェックリスト
  • 「子どものことが気になって、ついつい行動や考え方に口を出してしまう」
  • 「もしかして私って、過干渉気味かも?」

子育てをするなかで、このような不安を感じる親御さんは多いのではないでしょうか。
過干渉とは、親が子どもの生活に無理やり・過剰に立ち入り、親の意思に子どもを従わせようとすること。 親が子どもの行動に干渉しすぎることで、子どもが自分で意思決定をできなくなる・強いストレスを感じるといったリスクがあります。
過干渉な親にならないためには、客観的な判断基準を元に、日々の親としての振る舞いをチェックして振り返ることが重要です。

本記事では、「自分は過干渉なのではないか」とお悩みの方に向けて、過干渉のセルフチェックリストを公開します。


・なぜ過干渉になってしまうのか
・親の過干渉が子どもに与える影響
・過干渉を脱却するためにできること

といった過干渉に関する知識も幅広く解説しているため、最後まで読むことで、子どもに干渉しすぎず適切な距離を保つための行動が起こせるようになるでしょう。


1.これってもしかして過干渉?セルフチェックリスト

過干渉の親の特徴とは?子どもを縛らないためのセルフチェックリスト

まずは、あなたが日頃子どもに対して過干渉な振る舞いをしているか、10の項目でセルフチェックしてみましょう。 「10項目中いくつ当てはまったか」といったカウントをする必要はなく、項目のひとつひとつを自分の日頃の言動を振り返りながら照らし合わせ、「イエス」か「ノー」を判定するだけで構いません。

過干渉セルフチェックリスト

1.習い事や塾を全て親の意思で決めている
2.子どもの話を途中でさえぎる、意見に反論することがよくある
3.子どもの友達関係に口を出す(「〇〇ちゃんとは遊んじゃだめ」など)
4.子どもの日記やスマホの中をチェックしたことがある
5.自分の子どもを「だらしない」「幼い」(からサポートしなければいけない)と思う
6.子どものことはなんでも把握しているという自負がある
7.子どもの失敗は親の責任だと思う
8.子どもから「自分でやるから」「ほっといて」と言われたことがある
9.子どもに対して「もっとこうなってほしい」と思うことがよくある
10.子どもと接するとき「会話」よりも「説教・アドバイス」している時間の方が長い
リストの中に、思い当たる項目はあったでしょうか。 当てはまるものがひとつでもあれば改善していく必要がありますが、思い悩むことではありません。 まずは自分の行動を客観的に振り返り、「過干渉気味な行動を自覚する」という段階を踏むことが重要なのです。




2.なぜ過干渉になってしまうのか

過干渉の親の特徴とは?子どもを縛らないためのセルフチェックリスト

親が子どもに対して過干渉になってしまう理由には、次のようなものが考えられます。

・子育ての方針について相談できる相手がいない
・責任感が強すぎる
・親自身が心配や不安・自己肯定感の低さを抱えている
・外部からのプレッシャー(ママ友・祖父母・世間体など)
原因は必ずしもひとつだけとは限らず、「夫が家にほとんどおらず、自分の親からは『あなたがちゃんと子供を教育しないと』とプレッシャーをかけられる」といった、複数の要素が絡み合っている可能性もあります。

すべての原因に共通しているのは、子育てについて「こうあるべき」と考え方が固まってしまうこと。

自分の中でルールや正解を固定してしまうことで視野が狭くなり、子どもの生活や言動に干渉しすぎてしまうといったケースが多いのです。




3.親の過干渉が子どもに与える影響

過干渉の親の特徴とは?子どもを縛らないためのセルフチェックリスト

親の過干渉が子どもに与える影響には、次のようなものが挙げられます。

・自己主張・意思決定ができなくなる →消極的な子になりやすい
・強いストレスを感じる →反抗的な子になりやすい

過干渉の影響がどのように現れるかは子どもの元々の性格によって異なり、内向的な子であればよりふさぎ込みやすく、外交的な子であれば強く反発しやすくなる可能性が高いです。 行き過ぎた過干渉は、登校拒否や非行といった問題行動に発展するリスクがあるため、子どもとの距離感に注意を払う必要があるのです。




4.過干渉を脱却するためにできること

過干渉の親の特徴とは?子どもを縛らないためのセルフチェックリスト

過干渉を脱却するために、親であるあなたが明日からできることは、主に以下の3つです。

・子どもの個人的な情報を覗かない・目に入っても口出ししない
・「自分で選ばせる」「自分でやらせる」の練習をする
・禁止・制限しているものが本当に悪いことなのか問い直す


子どもの個人的な情報を覗かない・目に入っても口出ししない

スマートフォン・日記・鞄の中・引き出しの中など、子どもの個人的な情報が入っている場所は、覗かないようにしましょう。
例えば・・・

①子どもが友達と遊びに出かけた際、噓をついていないかGPSで確認する
→GPSの確認は「門限を大幅に過ぎたのに帰ってこない」などの緊急時のみに使用する

②子どもの交友関係が気になり、掃除で部屋に入った際に引き出しの中の日記を覗く
→子どもが何を考えているか・誰と付き合っているかは、こちらからは調べない・聞き出さない  子どもが自分から話してくれる会話の中で自然と把握していく


「自分で選ばせる」「自分でやらせる」の練習をする

生活の中で子どもに「自分で選ばせる」「自分でやらせる」機会を意識して作り、つい口出ししてしまいたくなる癖を改善していく方法です。
例えば・・・

①洋服・本・食べるものなどを一緒に買物に行って、子どもに自分が好きなものを選ばせる
→悩んでも一緒に待ってあげる、選んだものを否定しない

②朝起こす・身支度など「頼まれたわけではないのについやってしまうこと」をやめてみる
→うまくできなくても見守る  助けが必要なら「子どもが自分から親にサポートを頼む」というルールを設ける


禁止・制限しているものが本当に悪いことなのか問い直す

子どもに対して何か注意しようと思った際、ひと呼吸置いて「この注意は何のためにするのか?」と自分に問い直してみましょう。
例えば・・・

①夜遅くなってもゲームをし続ける子どもに「1日1時間までって決まりでしょ!」と言おうとした
→何のためにゲームに時間制限を設けているのか、一度立ち止まって考える
→生活習慣の乱れを防ぐためなら「眠れなくなるから夜○時以降は禁止」といったルールの変更も検討。禁止する理由と共に子どもに説明する

②宿題に手をつけようとしない子供に「今すぐやりなさい」と言おうとした
→「なぜ今すぐやらなければいけないのか」を考えてみる
→子どもにスケジュール管理を学ばせるためなら、「この日までにやれば間に合うよね」と提案したうえで子供に任せ、間に合わなかったら「いつやればよかったのか」を一緒に考える



4.まとめ

過干渉の親の特徴とは?子どもを縛らないためのセルフチェックリスト

過干渉は、我が子を愛している親御さんなら誰でも陥ってしまう可能性のある問題です。
「子どものため」と思って禁止・制限していたものでも、子どもにとって納得感のないルールを作ってしまっていたり、突き詰めると親である自分のために設定したルールである可能性も十分にあります。

子どもと自分は別の人間であること、親である自分も完璧ではないことを意識したうえで、子どもとの距離感をうまく見つけていくことが重要です。
この記事の内容が、少しでもお子さんとの接し方の参考になれば幸いです。

幼児教育全般に役立つ記事はこちら

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