中学校でグローバル教育を受けるなら受験は必須|おすすめ校9選

中学校でグローバル教育を受けるなら受験は必須|おすすめ校9選
中学校でグローバル教育を受けるなら受験は必須|おすすめ校9選
  • 「グローバル教育に力を入れた中学校へ子供を入学させたい。やっぱり受験は必要?」
  • 「どんな中学校を受験したらいいの?」

2020年から全国の小学校で英語が必修化され、英語教育への関心が年々高まりつつある昨今。お子さんが中学校に上がったら、より本格的に英語を学んでほしいと考える親御さんは多いのではないでしょうか。
結論から言うと、お子さんのグローバル教育に力を入れたいのであれば、私立の中学校を受験するのがおすすめです。
本記事では、小学生のお子さんをお持ちの親御さんに向けて、中学校のグローバル教育について以下の内容を解説します。

・グローバル教育に力を入れたい家庭が私立中学校を受験した方がいい3つの理由
・私立中学校で受けられるグローバル教育の内容
・学校選びの基準となる「スーパーグローバルハイスクール指定校」とは
・グローバル教育に力を入れている中学校9選

グローバル教育そのものについて詳しく知りたい場合は、グローバル教育の定義やメリット・デメリットについて解説した グローバル教育を受ける意味とは?メリット・デメリットを比較をご覧ください。


1.グローバル教育に力を入れたい家庭が私立中学校を受験した方がいい3つの理由

中学校でグローバル教育を受けるなら受験は必須|おすすめ校9選

冒頭でもお話ししたように、お子さんのグローバル教育に力を入れたいのであれば、私立の中学校を受験するのがおすすめです。
その理由は、次の3つ。
①公立の中学校よりも英語の授業数・授業内容が充実している
②「生きた英語」を学べるプログラムが充実している
③受験勉強自体が英語の学習になる
具体的にはどういうことなのか、それぞれ順番に解説していきます。


①公立の中学校よりも英語の授業数・授業内容が充実している

公立の中学校と私立の中学校では、英語の授業内容に次の表のような違いがあります。
私立 公立
英語の授業時間 週6~7時限 週3~4時限
英会話の授業 常勤のネイティブの先生による英会話の授業が中1から週1~2回 ネイティブの先生が常駐することはなく、ネイティブの先生を外部から招いての英会話の授業もほとんどない

このように比較してみると、数字の上だけでも私立の中学校の方が英語の授業が充実していると言えます。



②「生きた英語」を学べるプログラムが充実している

グローバル教育に力を入れている私立の中学校の中には、次のようなプログラムを導入している学校も多く存在します。
・学校が保有する海外の施設や姉妹校への研修旅行
・海外へのホームステイ・留学制度(希望者のみ)
海外に赴き、ネイティブの英語に触れられる機会が充実しているというのは、「生きた英語」を学べるこの上ないチャンスです。



③受験勉強自体が英語の学習になる

受験勉強そのものが英語の学習になるというのも、私立の中学校を受験するひとつのメリットです。
2022年の首都圏の中学入試では、145校もの私立中学が試験科目に英語を導入しています。
入試に英語が必要な中学校を志望校に選び、合格を目指して受験勉強をすれば、自然と入学前から英語の基礎を固めることができるのです。




2.私立中学校で受けられるグローバル教育の内容

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私立の中学校では、実際にどんなグローバル教育が受けられるのでしょうか。
グローバル教育に力を入れている東京都の実践学園中学・高等学校では、次のようなプログラムを実施しています。
中学1~2年 中学3年~高校1年 高校2年~3年
・英検の実施(3級合格目標)
・日本文化を学ぶ課外授業
・日本文化を学ぶ修学旅行
・英検の実施(2級合格目標)
・海外留学研修(ニュージーランド・カナダ)
・平和学習
・海外研修旅行(ハワイ)
・海外留学研修(アメリカ)

はじめから海外について学ぶのではなく、中学1~2年の間にまずは自国に関する知識と理解を深め、本格的に海外の文化などに触れるのは中学3年生からというのが一般的です。
さらに、中高一貫校の場合は中学校3年間で学習を完結させるのではなく、中高の6年間を通して段階的にグローバル教育を受けるというのが主流です。




3.学校選びの基準となる「スーパーグローバルハイスクール指定校」とは

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「グローバル教育が受けられる中学校を受験したい!」
と思ったとき、まずはじめのネックになるのが、学校選びではないでしょうか。

どんな学校を選べば将来を見据えたグローバル教育が受けられるのかわからないという場合、『スーパーグローバルハイスクール』に指定された高校の付属中学を選ぶというのはひとつの方法です。
スーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校とは?

・文部科学省から「国際的に活躍できる人材育成を重点的に行っている」と認定された高等学校のこと
・単なる語学教育だけでなく、国際問題をテーマにしたグループワーク・ディスカッション・論文作成といったプロジェクト型学習を実施する学校が一般的
・国から上限約1,600万円の支援があるため、教育内容の充実も期待できる

スーパーグローバルハイスクールは、言わば「国が認めたグローバル教育を受けられる学校」です。
志望校選びの基準のひとつとして考慮しておくことをおすすめします。
実際にどんな学校が指定されているのかは、文部科学省が公開している「スーパーグローバルハイスクール指定校一覧を参考にしてください。




4.グローバル教育に力を入れている中学校9選

中学校でグローバル教育を受けるなら受験は必須|おすすめ校9選

ここからは、グローバル教育に力を入れている首都圏の私立中学校を次の順に紹介します。
1.男子校
2.女子校
3.共学
ぜひ学校選びの参考にしてみてくださいね。


【男子校】グローバル教育に力を入れている中学校一覧
学校名 早稲田大学高等学院中学部 海城中学校 城北中学校
所在地 東京都練馬区 東京都新宿区 東京都板橋区
教育内容の特徴 早い段階で実践的な語学学習の機会がある
(2年・3年次にシドニーで2週間の研修旅を実施)
英語を楽しみながら考えるカリキュラムが充実
(2年次に3泊4日で英語劇を完成させる「イングリッシュキャンプ」を実施)
学内に計6名のネイティブ教員が在籍
中1~2では英会話・高3では高度な英作文の指導が受けられる
付属高校のSGH指定実績 有り 無し 無し


【女子校】グローバル教育に力を入れている中学校一覧
学校名 富士見丘中学校 佼成学園女子中学 洗足学園中学校
所在地 東京都渋谷区 東京都世田谷区 神奈川県川崎市
教育内容の特徴 英語のライティングに強くなるプログラムが充実
週に1回課題が出る「週末エッセイライティング」では、ネイティブの先生から添削してもらえる
「英語でのプレゼン力の高さ」に定評がある
高等部では、英語で発表するプレゼンの全国大会で優勝した実績も
25年前からグローバル教育を導入しており、教員の豊富な知識と経験が魅力
(海外の学生とオンラインで会話する「オンライン国際プログラム」を定期的に実施するなど)
付属高校のSGH指定実績 有り 有り 無し


【共学】グローバル教育に力を入れている中学校一覧
学校名 順天中学校 八雲学園中学校 昌平中学校
所在地 東京都北区 東京都目黒区 埼玉県北葛飾郡
教育内容の特徴 英語学習が生活に根付く仕組みを実践
(「朝学習」として授業前に英検のトレーニングを実践するなど)
高校卒業までにビジネスで通用するレベルの英語力の習得を目標としており、高度な英語力が身につけられる
※海外の大学への推薦制度あり
国際交流・SDGsを意識した体験的学習を通した「グローバル人材育成プログラム」が人気
ディスカッション等の自主性が問われるプログラムを定期的に行う
付属高校のSGH指定実績 有り 無し 無し



3.まとめ:それぞれのご家庭に合った方法で英語を学ぶことが重要

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グローバル教育を本格的に学ぼうと思うと、中学校での学生生活はその土台作りとしてとても大切な時期です。
中学校の3年間では英語の基礎・日本の歴史・文化について学んで土台をしっかりと作り、そこで得た知識や経験を元に高校3年間でより高度な英語や国際的なものの考え方を学ぶ、といった段階を踏むことが重要です。


「子どもを世界に通用する人材に育てたい!」という思いがあるのであれば、まずはぜひ一度中学受験についてお子さんやご家族と話し合ってみてはいかがでしょうか。

グローバル教育に役立つ記事はこちら

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