幼児教育のスタートは年々早まっています。「早期教育とは言うけれど、一体なにから始めればいいの?」と不安に思われる保護者の方も多いことでしょう。意気込んで特別なことをしなくても、家庭で小さなことから幼児教育をスタートさせる方法があります。
今回は、家庭でできる幼児教育と、おすすめの知育玩具の紹介をします。
1.絵本の読み聞かせ
一番身近な幼児教育として始められるのが、絵本の読み聞かせです。
「え、勉強じゃないの?」と思われるかもしれませんが、「ひとつのことに集中する」という意味でも立派な幼児教育であると言えます。他にも、絵本の読み聞かせには
・カラフルな絵で視覚を刺激する
・さまざまな言葉や表現に触れて語彙を鍛える
・登場人物の心情を考え、想像力を育てる
・多くの世界観に触れて視野を広げる
・親子のコミュニケーションになる
など、多くの効果が期待できます。絵本の読み聞かせを通して、赤ちゃんの頃から幼児教育をスタートさせることができます。
2.お絵かきや工作で机に向かう習慣づくり
3歳頃になり、えんぴつが持てるようになったら、いよいよ机に向かう幼児教育を始められます。まずは太めのくれよんで、大きな画用紙に「まる」を書くところから。線の書き始めと書き終わりをつなげることは、子どもにとっては意外と難しいものです。
お手本を見せながら、こつこつと取り組みましょう。えんぴつを上手に持てるようになれば、迷路遊びや簡単な紙工作にも挑戦します。公文や学研が作った教材を書店で購入するほか、インターネットには無料で印刷できるドリルも公開されています。一日数分、無理のない範囲で続けるようにしましょう。
3.遊びの中で自然な幼児教育
昔ながらの遊びの中には、幼児教育にぴったりなものが多くあります。代表的な遊びは、折り紙やあやとり。5歳頃から挑戦することができます。指先を細かく動かすことで脳が刺激され、運動神経や集中力が育ちます。また、折り紙やあやとりには「完成」があるため、子どもが達成感を感じながら楽しく取り組めるメリットもあります。
また、幼児教育と聞くと、どうしても家の中でお勉強をするイメージが強いですが、幼児期に外で体を動かすことも大切です。運動神経の発達は5歳~12歳の「ゴールデンエイジ」と呼ばれる年齢がピークです。
この時期を逃すと、後からいくら一生懸命に取り組んでも、運動神経はあまり発達しないのです。ゴールデンエイジを逃さないように、家の中だけで幼児教育を行わず、積極的に外遊びも行うようにしましょう。
4.おすすめ知育玩具の紹介
知育玩具を使えば、気軽に幼児教育に取り組むことができます。色・音・手触りなど、知育玩具には子どもの興味を引くような工夫がこらされています。鉛筆を持ったり折り紙を折ったりすることが苦手な子でも挑戦できるので、幼児教育に向けた準備段階としても活用してください。
布絵本は、絵本を読む前段階としてはもちろん、五感をフルに刺激する知育玩具としてもおすすめです。音が出るページ、しかけがあるページ、チャックを引っ張ったり紐を結ぶ練習ができたりするページがあるなど、長い期間楽しむことができます。また、なめたり、引っ張ったりしても壊れない丈夫な作りで、保護者も安心して遊びを見守ることができるでしょう。
型はめパズルは、指先の運動と視覚の発達を促すことができる知育玩具です。こちらのピックアップパズルは、バラエティ豊かな形のパズルに持ちやすい取っ手が付き、2歳頃から挑戦できます。最初はパズルと型の組み合わせが分からず苦戦しますが、何回も一緒に挑戦することで次第に形のとらえ方が分かってきます。空間認知能力を育てる一歩になるでしょう。
脳の発達と切り離すことができない、指先の発達。指先の発達を促すのにぴったりなのが、ひも通しです。こちらのひも通しは、なんと言ってもかわいらしくカラフルな見た目がポイント。
「どの果物から通そうかな」「この順番で通したらどんなハリネズミが完成するかな」と、何度でも新鮮な気持ちで取り組むことができます。
ままごとの道具として使ったり、紙工作で作ったケーキの飾り付けにしたりと、ひも通し以外の遊び方もできる知育玩具です。
カラフルな50個の積み木がセットになったこの商品は、3歳~6歳以上まで、発達段階に応じたさまざまな遊び方ができます。
まずは横一列に並べる、平面作品を作る、立体作品を作る、と遊びの中でレベルアップを感じることができるでしょう。
作品のお手本となる「パターンカード」が付いているのも嬉しいポイント。図形の感覚と形の構成力が身につく、本格的な知育玩具です。
5.おわりに
以上、家庭でできる幼児教育と、おすすめの知育玩具を紹介しました。
「幼児教育」と聞くとどうしても難しい内容をイメージして身構えてしまいますが、実際は遊びの中から自然に始めることができるものばかりです。普段の生活の中で知育玩具を用いるなどして、子どもの興味に応じた幼児教育をスタートさせましょう