子どもの能力を最大限に伸ばすためには、まず環境づくりを

  • 2019/11/10
  • 堤 陽子
「蛙の子は蛙」ということわざがあります。これは、「子どもの性質は親に似る」という意味のことわざ。このことわざは、褒め言葉ではなく、「平凡な親からは、平凡な子どもしか生まれない」という意味で使われます。
逆に、「藍田玉を生ず」という言葉は「名門の家からは、すぐれた子どもが生まれる」という意味。どちらにしても、一般的に子どもの能力は親から遺伝する……と思われているようです。
しかし、実際には、親が子どもをどう育てるか、どんな環境で育てるかで、子どもの能力は大きく違ってきます。
「蛙の子は蛙」にしても、「藍田玉を生ず」にしても、それは、その親が子どもをどんな環境下で育てたのかということが表れているのだと思えば、話は簡単。子どもの能力を最大限に伸ばすためには、子どもに対して出来得る限り最高の環境を与えてあげればよいのです。
では、その環境づくりとは一体、どのようなものなのでしょうか。
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1.子どもの能力は、育て方に大きく左右される

子どもがうまれたときは、まるで白いキャンバスのようなもの。
成長するにしたがって、その白いキャンバスにいろいろな色でたくさんの絵が描かれていきます。そこにどんな色で、どんな絵を描くかは周囲の環境によって変わってきます。幼児期のキャンバスに描く絵は、親が与える環境によって大きく左右されてきてしまうのです。

規則正しい生活を身に付けさせよう

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まず、一番はじめに大切なことは、幼児期の間から規則正しい生活を身に付けさせることです。具体的には、早寝早起きをさせること、そして三度の食事をしっかりさせることから始めましょう。
早寝早起きは、睡眠時間をしっかり確保することにつながります。睡眠の大きな役割として、一つ挙げられるのが「記憶の固定化」。私たちは、日中に記憶したことを、質の良いある程度の時間の睡眠の中で定着させていきます。
幼稚園に入ったら、そして、小学校に入ったら自然と生活リズムが整うものだと思われるかもしれませんが、一度定着した生活リズムを整えるのは、とても難しいもの。幼児期の間から、きちんと規則正しい生活を送らせるように環境を整えることが大切です。

惜しみなく良いものを与えよう

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ここでいう「良いもの」とは、必ずしもお金をかけて手に入れるもの、というものではありません。
子どもの感覚は恐ろしく鋭いもの。そして、性格や知能の発達スピードも恐ろしく速いものです。感覚的に好きだと感じ、興味を持てば、何においても大人が目を見張るほど上達していきます。
その好奇心の芽を育てるためには、良い音楽を聞かせる、良い絵を見せる、自然の中で遊ばせる、良い本を読み聞かせる……いろいろなことが考えられますが、お金をかけなくてもできることばかりですね。

常に成功イメージを持たせよう

子どもの可能性を育てるには、子どもに常に成功イメージを持たせることが大切です。
たとえば、注意の仕方一つとっても、伝え方を工夫すると、子どもに与えるイメージが違ってきます。
子どもがなみなみと水を注がれたコップを持っているとします。そこで、私たちは、ついつい「ほらほら、気を付けないとこぼすよ。」と言ってしまいがち。すると、子どもの頭の中で「水をこぼしてしまう自分」をイメージし、それにつられて、水をこぼす場合が多くなります。
この場合、たとえば「気を付けて運んでね。」と声がけしてみましょう。子どもは「気を付けて水を運ぶ自分」をイメージします。そこでこぼしてしまったとしても、そのときは、「気を付けて運んだから、このくらいで済んだね。」と声がけすればよいのです。
「成功イメージを持たせる声がけ」、これは、どんな場合にでも応用ができますね。

褒めて育てよう

これは、前項ともつながってきます。子どもに限らず、人間は他者から肯定されたいと願うもの。他者から認められ、褒められることで、自分の存在意義を感じ、自分を大切にできます。
私たちができることは、子どもを褒めること。「すごいね」、「がんばったね」、小さなことでも褒めることを心がけていきましょう。

「良い」「悪い」は、0歳から教えよう

人間は、集団生活の中で、社会性や協調性を身に付けていきます。その集団生活の中で、「やって良いこと」、「やって悪いこと」は、できるだけ小さいうちから教えていくことが大切です。
たとえば、社会生活における様々なマナーについて、「まだ小さいから仕方ない」、「大きくなってから教えればよい」と思ってしまいがちですが、では、この「大きくなってから」は具体的にいくつになってからなのでしょう。
それまでよいとされてきたものが、いきなりある年齢を境に「これはよくない」とされると子どもは混乱します。
もちろん小さいうちは、できないこと、難しいこともたくさんあるでしょう。ただし、それを無条件で許すのではなく、「これはよくないこと」「これはしてはいけないこと」ときちんと教える姿勢が必要なのです。

2.「未来」のために「今」できることを

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子どもたちは、無限の可能性を秘めています。子どものうちに経験したことは、全て未来を形作っていくと言ってよいでしょう。私たちが、日々子どもたちにさせている経験、かけている言葉・愛情は、全て未来につながっていきます。
子どもたちの能力を引き出す環境づくりは、とても重要なことではありますが、短期的に結果が見えてくるという性質のものではありません。だからこそ、持続させていくことが難しいとも言えます。
幼児期の環境づくりは、未来への見えない種まき。そんなふうに思って、「今」、私たちができることを大切にしましょう。

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