ピアノが自宅にあれば、自由に練習することができます。
しかし、様々な事情で家にピアノを置くのが難しいという方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ピアノを購入するメリットとピアノを買わない選択肢についてご紹介します。
板坂采佳のプロフィール
現在、国立大学に通っており、理学部で化学を学んでいます。
イギリスとアメリカに留学経験あり。
クラシックバレエを2歳より16年間、本格的に習っていました。
ピアノ歴19年、エレクトーン歴18年、キーボード、ベースの経験があります。
1.ピアノを購入する
ピアノのお値段は、数十万円から数百万円、数千万円するものもあります。
また、中古なら新品よりも低価格ですが、決して安い値段ではありません。
もちろんメーカーや種類、大きさにもよりますが、高額なお買い物です。
しかしピアノを購入することは、その値段に見合うだけのメリットがあります。
メリット1:長く使える
きちんと管理していると長く使うことができるので、代々受け継ぐことができます。
購入するか悩んでいる方は、数十年という単位で長期的に考えてみてくださいね。
メリット2:音色に癒される
ピアノの奥深くて多彩な音色は、キーボードや電子ピアノには出せません。
ピアノ特有の美しい音色は、疲れた心を癒してくれます。
休日の昼下がりなどにピアノを奏でるひと時は、日常の喧騒を忘れさせてくれますよ。
メリット3:可能性が広がる
発表会やコンクールではコンサート用のグランドピアノを演奏します。
その繊細なタッチの精度を少しでも上げるために、ピアニストやプロを目指す方の多くは自宅にピアノを置いているのです。
ピアノを購入することで、趣味に留まらず将来の可能性が一気に広がります。
2.レンタルピアノ
ピアノが楽しいと感じたなら、自宅にピアノを置きたくなるもの。
しかし、続けるか分からないため直ぐに決断できないという方も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、レンタルピアノです。
メリット1:費用が抑えられる
ピアノの種類にもよりますが、月々およそ3,000円から借りることができます。
運搬費が別の場合であっても、短期的に考えるとピアノを購入するよりは格段に費用を抑えることができます。
メリット2:じっくり試し弾きができる
楽器店で少し試し弾きしてみて、即購入するのは勇気が要りますよね。
しかしレンタルピアノなら、半年〜1年じっくりと検討することができます。
また、レンタルしていたピアノに愛着が湧いて、そのまま購入されるケースもあるようです。
購入不可能な場合もあるので、レンタルピアノを扱っている会社を複数比較してみることをおすすめします。
デメリット
レンタルなので、より一層慎重に扱わなくてはなりません。
特に小さいお子様やペットがいるご家庭の場合、ピアノを傷つけてしまう可能性も。
楽器保険や補償内容をしっかり確認した上で、ピアノを置く場所にもひと工夫すると良いでしょう。
レンタルする際にはお値段や期間、補償内容をしっかり吟味してくださいね。
また、調律の費用が含まれているかどうかも要チェックです。
3.電子ピアノ
ピアノを習っているけれど、電子ピアノを使っているという方は多い印象です。
確かに電子ピアノの手軽さには目を見張りますが、大きなデメリットもあります。
メリット1:どこでも置ける
例えば大きくて重いグランドピアノなら、スペースを確保したり床の補強工事をしたりする必要があります。
アップライトピアノでも100kgを超えるため、地震等で倒れる可能性を考慮して置かなくてはなりません。
その点、コンパクトな電子ピアノは置き場所を選ばない利点があります。
重さも50kg程度なので、床の補強も必要ありません。
メリット2:音を気にしなくて良い
アパートやマンションにお住まいの方は、音が気になりますよね。
電子ピアノならヘッドホンをつけて弾くことができるので、その点は安心です。
また、防音室がなくても昼夜問わず練習できるのは嬉しいポイント。
デメリット1:耳の健康
ヘッドホンを使用する場合に注意したいのは、難聴のリスクです。
少しずつ進行するため、初期の段階では自覚症状がないケースが殆ど。
音量を大きくしすぎず、1時間程度練習したら休むようにしましょう。
お子様がヘッドホンを使う場合は、保護者の方がしっかりと管理してくださいね。
デメリット2:ピアノとの差
電子ピアノは日々進化していて、最近のモデルはピアノのタッチや音色に近づいています。
しかし、音の出し方が根本的に違っているため、繊細な部分は本物のピアノに敵いません。
ピアノはハンマーが弦を叩くことで音を出しますが、電子ピアノは鍵盤がセンサーになっており、信号をキャッチすると録音されたピアノの音を鳴らします。
練習を重ねれば重ねるほど、この差は表現力やテクニックに影響してくるのです。
また、上達するにつれてタッチの感覚や音質に「物足りなさ」を感じることでしょう。
プロを目指したいという方は、慎重に選んでください。
4.まとめ
ピアノを購入するメリットと、購入しない場合の選択肢を2つご紹介しました。
筆者の経験上は本物のピアノがおすすめですが、ピアノを習うハードルが少しでも下がってほしいという願いもあります。
ピアノを習いたいという方は、ぜひ検討してみてくださいね。