子どもにバレエを習わせたいと考えている方は多いでしょう。
確かにバレエを習うことで上手く踊れるようになったり、姿勢やスタイルが良くなったりします。
しかし、バレエを習うメリットはそれだけではありません。
今回は、2歳から高校1年生までバレエを習っていた経験のある筆者が、バレエで磨かれるスキルを8つご紹介します。
板坂采佳のプロフィール
現在、国立大学に通っており、理学部で化学を学んでいます。
イギリスとアメリカに留学経験あり。
クラシックバレエを2歳より16年間、本格的に習っていました。
1.コミュニケーション能力
バレエ教室では、先輩や後輩とも練習したり、保護者の方にメイクをお願いしたりする場面もあります。
つまり、同じ学年の友だち以外とのコミュニ―ケーションも欠かせないのです。
心理学では、幼児期に多様な人間関係にふれておくことが大切とされています。
これは後のコミュニケーション能力に良い影響を与えるためです。
ぜひ、バレエを通して多くの人と関わるチャンスを手に入れてくださいね。
2.記憶力
バレエと記憶力はあまり関係がなさそうですが、実はバレエを習うことで記憶力も鍛えられます。
それは、振付をすぐに覚えて踊る場面が多々あるからです。
バレエ教室では発表会やコンクールだけでなく、普段のレッスンから短い曲で振付を覚えて踊るトレーニングをします。
しかし、一度の振り付けで両手両足の動きや体の方向、移動や音のとり方など、膨大な量の情報を処理しなくてはなりません。
慣れるまでは大変で、振付を忘れてしまうこともあります。
しかし、慣れてくると記憶のコツが掴めてくるので、バレエだけでなく暗記系の勉強全般に応用できるようになるのです。
3.踊りのセンス
小中学校や高校では、体育や運動会などでダンスを踊る機会があります。
その際に、バレエを習っていると良いポジションをもらえたり、注目されたりするのです。
筆者の場合は、高校で創作グループダンスを踊る場で、学年で最高評価をいただいた経験があります。
振付は全て筆者が担当したので、嬉しかったです。
また、海外留学に行った際にも社交ダンスを踊る機会があり、バレエを習っていて良かったと感じました。
4.忍耐力
舞台本番ではよほどの大けがでない限り、何があっても舞台に立ち続けて役を全うしなくてはなりません。
そのために、日ごろからハードな練習をこなします。
踊りの土台となるストレッチやバーレッスン、体幹トレーニングや筋トレを頑張れば、後の大きな自信に繋がります。
筆者が受験勉強や部活など、精神的に追い詰められる場面で耐えてこられたのはバレエのおかげと言っても過言ではありません。
5.観察力
バレエ独特の繊細で複雑な動きは、先生のお手本を見て覚えるしかありません。
職人が技を見て自分のものにするように、バレエでも観察力が求められるのです。
この「観察力」は、バレエだけでなく日常生活にも役立ちます。
例えば、友だちの一挙一動に敏感になると、人間関係のトラブルを回避しやすくなるでしょう。
周りの状況を観察してキャッチした情報は、新しい発見につながることもあります。
観察力を鍛えることで、リスク回避や創造性などの能力も同時に磨かれるのです。
6.自己管理能力
バレエでは、体型や体重を自分で管理しなければなりません。
これは踊りを美しく見せるだけでなく、足に負担がかからないようにするためでもあります。
体重が変動しやすい成長期の自己管理は困難を極めますが、うまく体型をキープできると太りにくい体になるのです。
筆者自身、バレエをやめた今でもダイエットをせずに体型を維持できています。
また、バレエでは体調管理も重要です。
教室の発表会などは代役がいないため、本番で体調不良になることは避けなければなりません。
食事や運動、睡眠を管理して体調をコントロールできるようになれば、それは一生の財産になるはずです。
7.協調性
自分勝手に踊ってしまうと悪目立ちするため、バレエでは「みんなと合わせる」ことを叩き込まれます。
周りに合わせることは、協調性を身につける良い訓練になるでしょう。
協調性を磨くと、お互いに信頼関係を築いたり、円滑なコミュニケーションをとったりできるようになります。
8.自己アピール力
バレエでは、「自分をいかに美しく魅せるか」を追求します。
そのため、スピーチや面接など自分をアピールしなければならない場面に強くなるのです。
もちろんアピール力だけで全てが決まるわけではありませんが、第一印象が良くなるのは明らか。
バレエを習っていると、自信をもって堂々と振舞うことができるようになります。
また、自然に立ち振る舞いが美しくなることもメリット。
歩く姿、座る姿、立ち上がる姿など、一挙一動さえもアピールポイントになるのです。
9.まとめ
バレエを続けることで得られるスキルをご紹介しました。
10年以上バレエを習っていた筆者は、バレエをやめてからもこれらのスキルに助けられています。
これから色々なことに挑戦するための武器にもなるでしょう。
子どもにバレエを習わせようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。