バレエと聞くと美しい衣装や厳しいレッスンというイメージに加え、保護者からも人気が高い習い事ですが、「月謝や発表会などの費用が高い」いう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
バレエ教室は、リズム感を養うだけではなく、子どもの自立心や美意識、体を作るのにも最適な習い事です。
これからバレエ教室に通ってみたいという方に、どのような教室を選ぶとよいか、どのくらいの費用が掛かるのかご紹介します。
1.バレエ教室に通うのは体と心を養うため
バレエの舞台を見たことはありますか?
たくさんの舞台の動画などを見ていると、美しく軽やかに踊るバレリーナの姿に女性なら憧れを抱く人も多いのではないでしょうか?
幼少期にバレエ教室に通った経験のある方なら、「わが子も習わせたい」という方もいらっしゃるでしょう。またご自身にバレエの経験がなくても美しいバレエの世界を一度は体験してみたいと思われる保護者もいらっしゃることでしょう。
バレエ教室に通うと、バレエ独特の美意識が身につくのはもちろん、美しい姿勢や柔軟性、そして協調性や忍耐力などの精神面でも大きく成長することができます。
著者の娘をバレエ教室に通わせることにしたのは、もともと体が柔軟だったことがきっかけです。
実際通ってみると美意識やバレエレッスンの楽しさとともにある厳しさを知ることができ、子ども自身が精神面でも大きく成長できたと思っています。
わが子は気に入らないことがあると癇癪を起したり、泣いたりする甘えん坊でしたが、バレエ教室に通うようになって、「バレエらしい振る舞い」を自分自身で考えるようになり、行動できるようになってきました。ただ曲に合わせて踊るだけではない、精神的な成長は学校やほかの習い事では得られなかった大きな産物といえるでしょう。
2.バレエ教室の選び方は大きく2パターンある
バレエ教室に習わせたいという方のなかにはどのような教室に通ったらよいか知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
バレエ教室の中には、コンクールなどを目指している教室や、カルチャースクール、子どもたちに踊る楽しさを伝えることやリズムに合わせることを主体とした教室があります。
プロを目指している教室
将来的にダンサーにしたい方や、本格的に習いたいという方は、コンクールを目標にしている教室を選んだり、実際に海外のコンクールに入賞した生徒がいるという実績を持った教室を選ぶとよいでしょう。
踊る楽しさを伝えることを主体とした教室
また子どもにリズム感や柔軟性を養いたいという場合には、カルチャースクールから始めることもおすすめします。いきなり教室は敷居が高い、本格的に始めるか検討したいという方もカルチャースクールであれば、レッスン回数も少なく、お子さんがバレエの世界に触れ、バレエレッスンを体験するのに最適です。
またカルチャースクールの中には、実績のあるバレエ講師や教室を持っている先生が指導している場合があります。コンクール出場を目標にしていなくても、子どもたちに本格的にバレエレッスンを教えてくれる教室もあります。
筆者の娘が通っている教室ではバレエの楽しさや美しさを学ぶことを目標としています。基本をしっかりと教えてくれるうえ、バレエの楽しさも厳しさも一緒に学ぶことができる教室です。
お子さんや保護者の方が目指すレベルに合わせて教室を選ぶことは、バレエを長く続けるモチベーションにもつながります。
まずはカルチャースクールから始めるまたは、気になる教室の体験レッスンを受けることから始めてみましょう。
3.素晴らしいバレエ教師との出会い
筆者の場合のバレエ教室選びは「子どもが楽しく通える教室」であることと「基本を正しく教えてもらえる教室」であることを中心に探すことにしました。
筆者の娘のバレエ教室の先生は、海外でのバレエ経や、国内でも有名なバレエ団でのダンサー経験があり、一流のバレエの世界を知っている方です。
広い視点を持っている方なので、子どもの特徴についても理解してくださり、難しいところは言葉をかけ、フォローしてくださいます。
バレエの世界では協調性を大切にしているので、親の立場では心配になることもあるのですが「彼女のペースで頑張っている」「伸びしろがある」「誰にも迷惑をかけていない」と相談するたびに勇気づけてくださいます。
時々レッスンの様子を聞いたり、見たりすることで、娘の頑張っている様子を知ることができます。
もちろん上手に踊れなくても、必死になってみんなについていこうとしている姿は、親ながらにも胸を打たれる瞬間でもあります。導いて下さる先生への感謝と娘の成長に感動を覚えるのです。
4.バレエの発表会は高額!月謝以外の費用も掛かる
バレエは一般的にレッスン料が高いことや、発表会で高額な費用が掛かることで知られています。毎月の月謝もレッスン数によっては高くなる上に、レオタードやタイツ、シューズなどもサイズアウトするごとに必要になります。
国産メーカーのものを使う場合にはバーゲンを利用したり、インターネットで安いレオタードを購入したりすることでリーズナブルに購入することもできます。
教室によってはレオタードやシューズ、タイツなどの色やデザインを指定されることがあるので、通うことになってから確認して購入するようにしましょう。(体験レッスン時にはレッスン用のレオタードを貸与してくれるか、動きやすい恰好でおこなう場合もあり教室ごとに異なります)
一般的なバレエ教室では月に約数千円~2万円(回数によります)の月謝に加え、1~2年に1回の発表会の費用が10万円以上かかる場合もあります。
出演する演目が多い場合や、バリエーションやパ・ドゥ・ドゥを別に踊る場合など、衣装代や相手の方に謝礼を払うということもあるようです。
筆者の娘の通う教室では、発表会については、数か月前にどのくらいの費用が掛かるか明細を提示してもらえます。月謝も発表会の費用も良心的な価格なので助かっています。
5.学校とは違うバレエ教室の世界
筆者の娘の通うバレエ教室は、学区外にあるので学校とは違う友達がいます。レッスン中はもちろん、レッスン前後もほとんど会話することもないようですが、発表会などでは、待っている間に一緒に遊んだり、お菓子を交換したりして「仲間」として過ごしています。
娘にとっては学校の友達ように近い存在ではない分、互いに助け合い、気にしあう存在になり、「自分も頑張ろう」という気持ちにさせられるようです。
6.バレエ教室に通うと自分の内面世界に気が付くことも
筆者の娘もレッスンでいい加減な態度をとったときには、先生にびしっと叱られることもあります。
しかし娘も「どうして叱られたのか分かっている」といい、いつまでも落ち込む、または癇癪も起こすこともありません。
それは、「バレエの世界は感情的になって怒ったり、甘えたりする世界ではない」ことを肌で感じているからなのでしょう。
叱られても、出来ないことがあっても、「バレエを辞めたい」「レッスンを休みたい」ということはほとんどありません。
体調不良などで休んだ時には「今日バレエに行かなかったけれど大丈夫かな」と自分自身ですすんで柔軟をしたり、次のレッスンのことを考えたりすることも少なくありません。
7.まとめ:バレエが生涯の趣味になることを願って
筆者は娘にはバレエの世界の美しさや厳しさを知り、精神的な支柱になってほしいと願っています。バレエを学ぶことで、体を健康に保ち、美しい姿勢でいられることも娘の中での大切な宝物になるはずです。そして美しい音楽に合わせてのびやかに体を動かす楽しさを味わってほしいと考えています。
もちろん今よりももっとバレエが大好きになって「将来バレエダンサーになりたい」と言えば応援したいですが、もしそうならなくても、バレエを生涯を通じて趣味として楽しんでもらえたらと考えています。