子どもがバレエを習いたいと言うけれど、どのようにして教室を選べばいいのか分からないという方は多くいらっしゃいます。
そこで今回は、バレエ歴10年以上の筆者が教室選びのポイントを6つご紹介します。
教室ごとの特徴を見極めて、子どもに合った教室を選びましょう。
板坂采佳のプロフィール
現在、国立大学に通っており、理学部で化学を学んでいます。
イギリスとアメリカに留学経験あり。
クラシックバレエを2歳より16年間、本格的に習っていました。
1.教室の規模
バレエ教室の規模は、大小様々です。
大きな教室なら、上手な生徒は大規模なコンクールや大規模な公演に出演したり、外部の先生に教わったりするチャンスがあります。
有名な先生が主催していたり、バレエカンパニーに付属したりしている場合が多いからです。
圧倒的な練習量と同じくらい、多くの舞台に立つことも上達の秘訣なので、これは大事なポイントと言えるでしょう。
一方、小規模の教室なら生徒ひとりひとりに先生の目がしっかり届くので、丁寧な指導をしてもらいやすいです。
また、生徒や保護者の方どうしの繋がりも強いのが特徴。
教室によっては、コンクールに出演するためのクラスもあります。
それぞれのメリットを考慮して、教室選びの参考にしてみてくださいね。
2.自宅からのアクセス
必要な遠方の教室への送迎は労力がかかってしまい、長く続けることが難しいのでおすすめできません。
高学年になったときに、子どもが自分で通える教室を選びましょう。
筆者は10年以上バレエを続けた経験がありますが、その理由の一つに「徒歩で通えたこと」が挙げられます。
近所に教室がない場合は、交通の便が良いエリアの教室を選ぶと良いですね。
3.生徒のレベル
目指しているところが周囲と異なれば、それがストレスになってしまいます。
例えば、本気でバレエが上手くなりたい方は、趣味レベルの教室に入ると物足りなさを感じてしまうでしょう。
逆に、趣味程度にバレエを習いたい方がプロを目指す教室に入ると、息が詰まってしまいます。
子どもがどのくらい頑張りたいのか、親子でしっかり話し合ってみてください。
生徒のレベルを知るためには、いくつか方法があります。
まずは、教室の発表会に足を運んでみることです。
大勢で踊る「コール・ド・バレエ」に注目してみて、動きが揃っているほど全体的にレベルの高い教室と言えるでしょう。
また、発表会の動画をSNSやYouTubeに投稿している教室もあります。
発表会のシーズンが終わっているなら、そちらをチェックしてみてくださいね。
4.レッスンの頻度と時間
レッスンの頻度が負担にならない程度かどうか、これも重要なポイントです。
少なすぎると身体が鈍ってしまいますが、多すぎると身体のメンテナンスや送迎が大変。
そのため、趣味で楽しみたい方には週1~2回をおすすめします。
発表会やコンクール前は練習が増える場合があるので、その点も確認しておきましょう。
レッスンの時間は教室によって様々ですが、しっかりと基礎に時間をかけるクラスが望ましいですね。
筆者が通っていた教室は、舞踊の練習と同じだけの時間を基礎に費やしていました。
一見退屈そうに見えるストレッチやバーレッスンは、美しく踊るための基礎です。
また、間違った身体の使い方をしてしまうと悪い癖が怪我につながる場合もあります。
美しく踊り、安全にバレエを楽しむためにも、基礎はしっかりと身に付けるべきなのです。
5.月謝と発表会費用
「バレエは月謝が高い」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
確かにその通りで、週一回のレッスンなら月謝は6,000円前後が相場です。
さらに、月謝以外にも発表会やコンクールなど舞台に立つための費用もかかります。
しかし教室によっては、衣装のレンタル代やクリーニング代など、細かい部分は事前に教えてくれない場合も。
単純に「安い」「高い」というだけではなく、教室の先生がきちんと管理できているかどうかという点も重要なのです。
教室のホームページやパンフレットを、注意深く見てみてくださいね。
6.教室の雰囲気
ある程度通いたいバレエ教室が定まったら、見学や体験レッスンに行ってみましょう。
見るべきポイントは、挨拶ができているか、緊張感があるか、私語をしていないか、など。
バレエは「美」を極める芸術なので、少しのライバル意識と緊張感が漂っていると良いですね。
さらに、同じ教室でもクラスや学年ごとに雰囲気が異なる場合があります。
そのためできるだけ複数のクラスを見学してみてください。
例えば、金曜日は疲れている子どもが多いなど、実際のレッスンでしか得られない情報があります。
ぜひ、教室やクラスの雰囲気を肌で感じてみてくださいね。
7.まとめ
以上の6つが、子どもに合ったバレエ教室を選ぶポイントです。
6つのポイントの共通点は、「長く続けられる」こと。
筆者は自分に合ったバレエ教室に長く通うことで、礼儀作法や協調性、美意識を磨くことができました。
バレリーナを目指さなくても、社会に出てから必要なスキルを自然に学べるのです。
教室選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。