習い事としてのピアノはポピュラーですが、やめてしまう方が多いのも事実。
人生の半分以上をピアノと共にしている筆者としては、もったいないと思うのです。
そこで今回は、ピアノを弾くメリットとモチベーションに頼らない継続のコツをご紹介します。
ピアノをやめるかどうか悩んでいる方は、ぜひ読んでみてくださいね。
板坂采佳のプロフィール
現在、国立大学に通っており、理学部で化学を学んでいます。
イギリスとアメリカに留学経験あり。
クラシックバレエを2歳より16年間、本格的に習っていました。
ピアノ歴19年、エレクトーン歴18年、キーボード、ベースの経験があります。
1.ピアノを弾くメリット
ピアノを続けるとはいえ、そのメリットが知りたいですよね。
そこで、筆者がピアノを弾いていて良かったと感じる点を3つ挙げてみます。
頭の体操になる
ピアノが脳の発達に深く関わっていることは、科学的に証明されています。
具体的には、認知機能や記憶力、数学的な能力が向上するようです。
また、ある調査では東大生の2人に1人がピアノを習った経験があると判明しています。
確かに楽譜を読んだり両手を別々に動かしたりするので、ピアノは頭の体操になるというのも頷けますね。
日常を忘れられる
好きな曲を無心で弾いていると、ストレスを解消できます。
日常の喧騒を忘れ、静かな空間で美しい音色を奏でていると心が安らぐことでしょう。
心の健康に効果的であるという研究結果も出ているので、セルフセラピーとして取り入れても良いですね。
他の楽器にも応用できる
ピアノの楽譜を読めるようになると、その能力は様々な鍵盤楽器に応用できます。
また、リズム感や音感が養われるので、他の楽器や歌など音楽全般に関わりやすくなるのです。
実際に私の母はピアノの教師ですが、エレクトーンや打楽器、ギターやサックスなど様々な楽器を経験しています。
趣味の幅や交友関係も広がるので、間違いなく充実した人生になることでしょう。
2.モチベーションが保てない方へ
ピアノを弾くメリットを3つご紹介しました。
しかしそれでも、モチベーションが保てずにピアノをやめてしまう方もいます。
確かに筆者自身も挫折しそうになったことがありました。
例えば、本番で大きなミスをしてしまったり、何故か突然やる気がなくなってしまったり。
しかしそれは、避けられない状態なのではないでしょうか。
モチベーションだけに頼らずピアノが弾けたら、メンタルに左右されずにピアノを続けられるはずです。
3.モチベーションに頼らず継続する
そこでおすすめなのが、習慣の力を借りることです。
毎日歯を磨くように、「ピアノを弾かなくては気持ちが悪い」と感じるくらいに習慣化してしまいましょう。
以下、ピアノの練習を習慣化するヒントを4つ挙げてみます。
時間を決める
歯磨きをするタイミングが決まっているように、ピアノを弾く時間も決めると良いですね。
例えば筆者の場合は、「12時〜夕食前までに1時間以上弾く」と決めています。
これは、練習するかどうか悩んだり迷ったりする時間をなくすためです。
予定に融通が効くように「緩く」練習のスケジュールを組むこともポイント。
「弾きたいかどうか」といった気分で練習するのではなく、「弾く時間だから弾く」という理由づけが大切です。
練習メニューを決める
レッスンの内容がある程度決まっているように、練習でもメニューを決めましょう。
例えば、「練習曲20分、曲A、曲B合わせて40分」といった計画です。
ポイントは、ハノンのような練習曲が全体の1/3を占めるようにすること。
演奏に気を取られて指が動かせない、という状態を防ぐためです。
ハノンは指を鍛える筋トレのような役割。
課題になっていなくても、積極的に取り入れることをおすすめします。
今日のノルマを決める
練習メニューを大まかに決めたら、「今日できるようになること」も決めましょう。
高すぎる目標は逆にやる気を削いでしまうので、小さなゴールを設定してください。
例えば、「この1ページだけはスラスラ弾けるようになる」といった具合です。
少しずつノルマを達成する習慣が身につくと、ピアノが楽しくなります。
ピアノや椅子の上に物を置かない
いつでもピアノに向かえるよう、すっきりとした空間作りも大切です。
特に、ピアノや椅子の上に物を置いていると、片付けるのが億劫ですよね。
ピアノを弾くという行動を妨げてしまうので、ピアノの周りにはなるべく物を置かないようにしましょう。
逆に、練習している曲の楽譜は片付けずに出しておくと、スムーズに練習を始められるのでおすすめです。
行動を習慣化するには、およそ1か月かかるとされています。
まずは1か月、毎日決まった時間にピアノを弾けるように工夫しましょう。
4.まとめ
ピアノを続けるメリットと、挫折を乗り越えて練習を継続する方法についてご紹介しました。
慣れないうちは、地味で退屈な練習に嫌気がさすかもしれません。
しかし、練習が習慣になると上達も早くなるものです。
ピアノが上手に弾けるようになると、弾きたい曲を自由に弾けるので、毎日が充実します。
ピアノが楽しくない、やる気が出ないという方は、ぜひ試してみてくださいね。