中学受験では偏差値が上がりにくい
中学受験を目指していく上で、学力アップ、偏差値アップは欠かせないものになります。
しかし、成績が上がらないと悩む親子も多いのです。
高校受験のように成績上位から下位まで受ける受験制度だと、努力次第で成績は上がっていきます。
しかし、中学受験をする子はそもそも小学校の上位生が多く集まる受験制度で、小学校の勉強がしっかり理解出来ていて、授業中の演習もすぐに終わってしまうような子ばかりが中学受験をするので、勉強をしても成績は上がりにくくなっています。
中学受験で受験したい学校の偏差値に届くように勉強していくのですが、なかなか成績が伸びない子も多いのが現状です。しかし、成績を伸ばすことは不可能ではなく、成績が伸びない子にはいくつか特徴があるので、ご紹介します。
中学受験で成績が伸びない子の特徴
時間にルーズで宿題もやりきれない
中学受験をするときに、学習塾から出された宿題はすべてやるのが基本です。
すべてやり、間違えたところは復習する。そこまでが宿題となっています。
しかし、成績が上がらない子は
「宿題がわからなくて出来なかった」
「学校の宿題が多くて塾の宿題が出来なかった」
「出かけていて宿題が出来なかった」
と、毎週のように宿題をやってこないことが多いのです。
もちろん、子どもの学力によっては宿題が難しく、他の子よりも勉強に時間がかかってしまうこともありますが、土日を挟んで次の週までに宿題が終わらないというのはおかしいことなのです。
なぜこのようなことが起きるかというと、時間にルーズだからです。
算数の計算問題1問を、のんびり解く。
早くやらなければいけないという意識がなく、すべてにおいてルーズに勉強をしていることが多いです。
学校の宿題もだらだらとやっていてメリハリがなかったり、授業に遅れたりする子もいます。
中学受験で成績が伸びない子の多くは時間にルーズです。
時間に遅れないように親が指示を出していて気付かないケースもありますが、基本的に時間が守れない子が多いのが特徴です。
中学受験に消極的
小学生が必死に勉強をしてチャレンジする中学受験は、気持ちの部分が大きく影響します。
どうしてもこの中学校に行きたい!と思って勉強している子と、どこかに受かればいいと思いながら勉強している子だと大きな差が出てきてしまうのです。
中学受験においては、親が必死になっていて、子どもは受験に消極的になっているというケースも少なくありません。まずは子どもをやる気にすることも大切です。
受験に消極的な子どもは、受験をしたくないと思っているわけではありません。
自分の成績では到底届かないような偏差値の中学校への入学を親に勧められていると「どうせ無理なのに」と諦めが出てきてしまいます。
現在も早稲田や慶応の附属中学校は人気ですが、いきなり高みを目指すのではなく、子どもが行きたい学校を選んであげることも大切です。
体力がない子
中学受験は、過去にスポーツをやっていた子の方が成績アップしやすいと考えられています。
理由は、小学校の授業を受けた後に、学習塾で3~4時間の勉強をしなければいけません。
それに、家に帰ってからも宿題を実施しなければいけないので、体力がないと学習塾に行ってノートを取っているだけで疲れてしまって、内容が頭に入っていなかったり、復習する時間が取れなかったり、悪循環に陥ります。
中学受験を始める前にスポーツをやらせておくことも大切かもしれません。
スポーツをやらせていなかったとしても、体力をつけるような休日の過ごし方でフォローすることは可能です。
成績を伸ばすために何をするべきか
頑張っているのに成績が上がらないという状況は、親にとっても子どもにとっても辛いものです。
成績を上げるために、3つのことを実践してみましょう。
・時間は必ず守る
・宿題は必ずやりきる
・自分が行きたいという学校を見つける
時間を守ることは社会に出てからも大切なことなので、早めに対処するようにしましょう。
早寝早起き、そしてだらだらせずメリハリのある生活を心がけることもとても大切なのです。
そして、宿題は必ずやりきるように、はじめのうちは親がリードしてあげましょう。
宿題をやるためにどんな計画で進めていくか、丸付けのサポートやわからない部分の質問など、しっかりサポートすることが大切です。
そして、早めに自分が行きたい学校を選ぶことも、とても大切です。
今の学力から努力すれば届くような現実的な目標がつけられるように、学校見学に足を運んでみましょう。
まとめ:成績が伸びない子を叱ってはいけない
成績が伸びない子の特徴をほんの少しだけご紹介しましたが、上述したもの以外にも原因は様々にあります。
成績が上がらなくても、毎日塾に通って努力していることはしっかりと認め、褒めることも大切です。
叱ってしまうとやる気が削がれてしまうので、まずは褒めながら、効率の良い勉強方法を提案していきましょう。