1.中学受験は親子で行うもの
中学受験をすることによって、子どもたちの学習の幅を広げることができます。学校によっては子どもの進路に大きくかかわるような重要な学習を行う学校や、子どもの潜在能力を高めてくれるという学校もあります。そしてなにより、大学受験が有利になります。
子どもの将来を思う親であれば、できるだけいい中学校に進学してほしいと考える方も多く、中学受験をチャレンジする子どもは年々増加傾向にあります。
しかし、中学受験は子どもにとって大きな負担であることも忘れてはいけません。
受験をせずに公立中学校に進学することを決めている学校の友人は、テレビゲームや漫画の貸し借りをして遊んでいたり、部活やクラブチームで活躍していたり、勉強以外のことを行っているのです。
中学受験をすると決めたのならば、学習塾で勉強しなければいけないのですから、精神的に負担を感じます。
中学受験をすると決めても、勉強をするのは子ども。負担を感じるのも、頑張るのも子どもですが、親がしっかりサポートすることで、中学受験は成功しやすくなります。中学受験は親子で臨むものになっています。中学受験をする子どもに対して、親はサポートに徹することが大切です。
具体的にどんなサポートをするべきかご紹介していきます。
2.スケジュール管理は親の役目
中学受験をする子どもは、まだ小学生なのでスケジュール管理が苦手です。
小6になれば自分である程度管理することが出来るようになりますが、中学受験を始める小4ではほとんどできないと思った方が良いです。
「自分の受験なのだから、自分で管理して当たり前」というのは大人だからこその考え方なので、まずはスケジュール管理でサポートをしてください。
子どもに任せると学習塾から出された宿題を一気にやってしまってテストの時に忘れる、逆にペース配分がおかしくなって宿題が終わらないということもあります。
出された課題は正しくやらなければ意味がありません。
・学校の宿題をやる時間を決める(学校から帰ってきて塾に行く前など)
・塾の宿題を日割りにして計画的に進めるようにする
・計画的に進めているか日々チェックする
・宿題の進捗状況によって土日の予定を調整する
こういった管理を行ってあげましょう。中学受験をするのは子どもにとって初めてのことなので、スケジュール管理をしてあげることでスムーズに受験勉強をすることが出来ます。
3.子どものストレス解消に力を入れる
子どもはストレスを感じやすいです。
中学受験の勉強が出来ないことでのストレスで胃腸炎になってしまい、塾に行くたびにお腹が痛くなる子や、チックなどの症状がでてしまうという子どもは少なくありません。
精神的に幼い子どもが大人と同じように勉強をするのですから、精神的な負担が体調不良につながることもあります。
中学受験は長期戦なので、出来るだけストレスを掛けないように心がけてあげましょう。
「今日は頑張ったから夕飯は好物を作ったよ」「塾のテストを頑張ったから外食にしようか」というような、子どものペースを守りながら、褒めてあげることも重要です。
また、中学受験をするうえで勉強をすることは大切ですが、スポーツをしたり、旅行に行ったりといった行為も子どものリフレッシュに繋がります。
4.子どもを叱らないで「一緒に頑張る」
中学受験をサポートする親は「子ども以上に熱くならない」ことが大切です。
どうしてわからないんだ、分かるまでごはん抜きだ、というようなやり方では、子どもはついてきません。精神的にまだ幼い子供だからこそ、機嫌が良ければ勉強もはかどりますし、機嫌が悪いと勉強してもあまり効果はありません。
成績が下がって悔しいのも、テストで悪い点数を取って頑張ろう、と思っているのは親ではなく子どもです。
子どものやる気をそぐような言葉を言わないということも、中学受験では必要になります。
まずは子どもが楽しく勉強を続けられること。
子どもが同じようなミスをしていたら「以前も間違えていたから次は気を付けよう」というような前向きな言葉をかけてあげましょう。
宿題が多い時や、わからない問題で困っているときはヒントを出して「一緒に考える」ことも大切です。
勉強をしているのを親に見てもらって、それを褒められるのはどんな子どもでも嬉しいことです。
褒めて、そして一緒に悩み、一緒に合格を目指すようなサポートをしてあげましょう。
5.まとめ:子どものやる気を引き出すのも親の仕事
今回は、親が子どもに行うべきサポートについてご紹介しました。
「自分が行きたい学校に行く」ということがとても大切なので、学校見学や文化祭などに足を運んでみることや、中学受験について一緒に話をするのもいいでしょう。
子どものやる気を引き出し、ストレスがない状態で勉強できる環境を作る。
学習塾と、親と子どもの三位一体で中学受験を乗り越えましょう!